2018年5月8日火曜日

骨盤臓器脱・・・ご存じですか?

骨盤臓器脱・・・ご存じですか?

誰にも相談できずに人知れず悩んでいる・・・そんな症状の1つに、骨盤臓器脱があります。
あまり知られていない病気ですが、海外では成人女性の3人に1人が罹るとも言われています。
骨盤臓器脱とは、子宮脱、膣脱、膀胱脱、直腸脱などの総称で、骨盤底を構成している筋肉や靱帯が弱くなるため、臓器が下垂し、膣口へ流れ落ちてくるものです。

1,お風呂に入った時に、陰部が何かコリコリ、又はヌルッとしている
2,イスに座ると何かが当たる感じで、時に痛みを伴う
3,下腹部に違和感や、生理痛のような痛み、仙骨のあたりが重だるい感じがする
4,何度も尿意を催したりするが、スッキリと出なかったり、尿漏れする
5,疲れたとき、重い物を持ったとき、電車などの乗り物に長時間揺られたとき、夕方疲れてくると症状が悪化
などが初期症状で、膀胱炎と間違える事も多いようですが、当然、抗生剤を飲んでも改善されません。

骨盤臓器脱の原因は、加齢による筋肉量の減少、女性ホルモンの減少による筋力低下、激しい運動や過労、大きな赤ちゃんを出産したり、出産回数が多い、長引く便秘や腹圧がかかる生活習慣、急激な体重減少による、筋肉量の低下・・・などです。
初期の段階なら、内臓を持ち上げる漢方や体操の併用で、元の位置に納りますが、放置して発露度が高くなると、痛み、出血、感染症などを伴い、排尿や排便も困難になり、手術より打つ手がありません。
どうぞお早めにご相談ください。

骨盤臓器脱には、内臓を持ち上げる補中益気湯や、帯脈を締める柴胡加竜骨牡蛎湯がよく使われますが、更年期でのぼせや火照りも伴う方には使い辛く、暑がり用の補中益気湯である升降丹がお勧めです。
これに、補気剤のコルマータQ10,補腎し筋力を増強するエネスポの併用で、多くの方が良くなります。

また、補中益気法の鍼も大変に有効です。
6~12回の施術で完全に元に治まる例を経験しておりますので、漢方+鍼灸の併用がお勧めです。
こちらでは、その両方の包括的な養生が出来ますし、体操法もアドバイスいたしますので、是非早めにご相談くださいね・・・お一人で悩まずに♪