2012年5月29日火曜日

腹水、胸水があるときの養生


腹水、胸水があるときの漢方と養生

抗ガン剤治療後、足の内出血、むくみ、胸水等が現れた方からご相談

この方は、抗ガン剤の影響で、体が冷えて五臓の機能が低下しているようです。
体が冷えると、気の推動力(血液や体液を循環させる力)が低下して、水はけが悪くなり、むくみが生じやすくなります。
足の内出血も、気の力が低下しているため、固摂作用(血管から血液が漏れないように引き締める力)が失われ、細かい血管から血液が漏れだしてしまうもので、抗ガン剤を使用したときによく起こる副作用の一つです。
また、おそらくガン本体、又は抗ガン剤によるラジカル反応で、内部に炎症があり、水が寄ってきている状況があるかと思われます。

このような状況から、お勧めできるものは、
1,コルマータQ10 (高麗紅参とコエンザイムQ10の配合剤) 
*心臓の拍出力を高め、気の推動力をあげて水はけを良くする働き
*ミトコンドリアでのエネルギー産生を高めて、ガンが住みにくくなる環境を作る
*抗酸化作用でガンの分裂を防ぐ
*食欲の改善

2,紫霊芝(冬虫夏草、紫霊芝、田七人参、白花蛇舌草、半枝蓮、我朮、山茨姑等の配合剤)
*免疫力を高める働き
*毛細血管の血流を改善し、目詰まりをとる働き
*ガンの分裂抑制
*ガン本体と、抗ガン剤による組織の炎症を冷まし、水を引きやすくする

3,タンポポ茶(ショーキT1)
*薬毒を解毒
*利尿の働き

をお勧めいたしました。
また、野菜ジュースを飲んでおられたようですが、野菜ジュースは、体が冷えますので、水が溜まっているときにはお勧めできません。
その代わりに、切り干し大根と干し椎茸の煎じ汁を作って熱々を召し上がってくださるようにお話しました。

切り干し大根1袋に干し椎茸6枚ほどを、1000CCの水を加えて、20分ほどコトコト煎じます。
とても甘くて飲みやすいです・・・塩や醤油を入れずにそのままがよく、刻みネギなどを加えるのはOKです。
この汁は、非常に体を温め、解毒力を高めるもので、抗ガン剤の毒を排泄したり、体内を浄化する働きが強いものです。
切り干し大根、干し椎茸、高野豆腐、湯葉、麩、春雨、乾燥ワカメなどの乾物は、水湿を取り除く効果が強く、体を温めますので、料理に加えていただくとよろしいです。

2012年5月22日火曜日

めまいと漢方


めまいと漢方

ことしの気候は暑くなったり、寒くなったり・・・本当に体にこたえます。
季節外れの寒気が南下しているために、暖かい空気と混ざり合って、竜巻や突風が発生しています。
このような状況下では、気温の変化のみならず、気圧も一日の間に急激に変化しており、激しく体調が揺さぶられます。

気温と気圧の変化に対応しているのが、自律神経系で、体温を調節したり、血管の圧力を変化させたりして、外界の環境変化に対応しているのですが、これだけ変化が激しいとその調整は困難を極めます。
特に、自律神経系は、ホルモン系と免疫系とネットワークされているため、更年期等でホルモンに変化がある方や、ガン、感染症、アレルギー等で、免疫系に負担がかかっている方は、影響されやすいようです。

突然のめまい、浮遊感、動悸、息ぐるしさ、吐き気、冷や汗、脂汗などは、特徴的な症状で、”どうしてしまったのだろう?”という不安を覚えます。
これらは、自律神経がうまく対応出来ていないために起こる不具合なのですが、これを中医学で捉えると、少陽経に問題があることが多いのです。

少陽とは、表ではなく、裏でもない、半表半裏の部分です。体でいうと、前でも後でもない、側面ですね。
ちょうど扉の蝶番を部分を意味し、外と中の状態をうまく微調整する部分です。
蝶番がうまく作動しない原因は、
1,蝶番に何かが噛んでおり、ストレスがかかっている・・・気滞、痰湿、おけつなど

2,蝶番の油切れ・・・肝血の不足、腎陰の不足など
3,ドアが重すぎて、開閉がうまくいかない・・・気虚の状態
等があり、本質的には、その原因をやっつけてゆくことが大切です。

原因治療は、体質改善の部分であり、漢方の他に食養生が欠かせませんが、まずは手っ取り早く、この蝶番を強化すること・・・・これが、馬鞭草の服用と乾布摩擦、逆立ち体操(ねころがって足をブラブラ)です。
馬鞭草は、急な気温の変化、気圧の変化による対応を強化してくれるので、自律神経の不快症状が一変に和らぎます。
特にめまいやのぼせで悩んでおられる方は、かぎかずらと併用されるとよいですね。

★馬鞭草・・・180粒7350円
★かぎかずら・・・180粒7880円
いずれも、おかしいかな?と思ったら、頓服で6粒食べればOK!!
食品漢方ですので、発送も可能です!

★保健室では今後、ロバ痴呆気象台(苦笑)による、健康に関する様々な注意報や警報を出して参りますので、お楽しみに♪

2012年5月15日火曜日

低体温に対応する漢方




低体温で悩んでいる方にお勧めしたいのは、発酵紅参です。
紅参を摂取すると、紅参に含まれるジンセノサイド類が腸内細菌で代謝され、コンパウンドKという物質が生成されます。
このコンパウンドKが、紅参の機能性成分です。

紅参を飲んで、その効果にバラツキがありますが、それは腸内細菌の状態が各々によって異なるためです。
発酵紅参は、独自の乳酸菌を用いた発酵法で、総ジンセノサイド中に20%以上のコンパウンドKを含有することに成功したもので、腸内細菌の影響なしに、効果的に有効成分を摂取できるものです。

それでは、発酵紅参が冷え性、低体温に優れた働きをするしくみをお話してみましょう。

発酵紅参の第一の働きが、補気力に優れていることです。
紅参は、大補元気といって、補剤の王様です。
その名のとおり、気を作る働きがあります。

気の働きには
1,推動作用・・・血液や体液を全身に巡らす働き、成長や発育、細胞の生まれ変わりを促進する働き
2,温煦作用・・・体を温める働き
3,気化作用・・・食べ物や呼吸から得たものを、エネルギーに変えたり、体を作り替える働き
4,固摂作用・・・体に必要な物や血液を漏れ出さないようにする働き
5,防衛作用・・・病気になる原因物質の侵入を防ぐ働き
がありますが、これらの働きを強化するということです。

血液循環が改善するしくみを西洋医学的に言いますと、赤血球の変形能を強化する働きです。
人の毛細血管の入り口は3ミクロンしかありませんが、赤血球の直径は8ミクロンあります。
赤血球は、毛細血管の入り口で、クルクルと筒状に姿を丸めて、血管に入ってゆきますが、強いストレスがあると、この変形能が落ちて、毛細血管の入り口で渋滞します。
つまり、これが冷え症です。
紅参のコンパウンドKは、この変性能を強化して、毛細血管の先まで赤血球を通す働きがあるため、全身が温まるのです。

また、もう一つの大きな働きが、造血力です。
コンパウンドKは、血液を作る骨髄幹細胞を増やし、新しい血液の生成を促します。
血液には、体を温める力がありますので、血液が増えて、循環がよくなれば体は温まります。

発酵紅参は、朝晩1袋づつ、お湯に溶いてお召し上がりください。
紅参特有の有効成分が体調に合わせて働きかけ、あさに飲めば元気が出ますし、夜に飲めば、熟睡を促します。
発酵紅参は血圧が高い方にも、低い方にも使うことができ、のぼせや動悸などの副作用も起きにくいのも特徴です。
★発酵紅参は30袋入り・・・9450円です。 (発送可能商品です)

2012年5月8日火曜日

疲労と皮膚疾患




メ~ル相談で、”最近仕事が忙しく、疲れが溜まっていると感じていたのですが、蕁麻疹のような小さなポツポツが出始め、なかなか治りません・・・・疲れと何か関係ありますか?”というようなお便りをいただきました。

蕁麻疹や皮膚病は、疲れているときや体調が悪いときに起こりやすいです。
例えば、寝不足、ストレス、食べ過ぎ飲み過ぎ、花粉なども要因になります。

毎日の食べ物、花粉、添加物、化学物質、そしてストレス感情によって生じた内因性のケミカルメディエイター等はすべて夜寝ている間に、肝臓で解毒処理されます。
アレルギーや皮膚病は、処理しきれないほどの物質が体内に入って来たときと、過労や寝不足により体の解毒機能が低下しているときに起こります。
未処理の毒素が血中に残っている場合、体は血液を浄化するために皮膚に毒を排泄しようとします。
通常であれば、便や尿、汗に排泄されてゆくものですが、追いつかないと皮膚に解毒されてくるわけです。

ですので、この場合
1,正常なルートで、今の毒を捨てる・・・・タンポポ茶+半身浴+午後10時には睡眠

2,肺脾腎を強化して解毒能を高める・・・通竅+しんどいと感じたら、体をゆっくり休める

の養生が効果的です。
食べたり飲んだりすることは、疲れている体には、意外にも負担がかかる行為です。
皮膚症状がひどいときには、なるべく消化の良い炭水化物を少量、よく噛んで食べる程度にとどめておくことが大切です。


2012年5月1日火曜日

この症状も低体温


意外に知られていない低体温の症状

1,あまり食べていなくても太りやすい
低体温になると、全身の代謝力が低下します。
体温が1度下がると、基礎代謝量は12%も低下するため、一日に200~500キロカロリーのエネルギー消費が低下することになり、同じカロリーを摂取しても1ヶ月で体重が1~2㎏増加する計算になります。
水を飲んでも太る、体がむくみやすいなどの症状は、体が冷えて代謝力が低下しているために起こります。
このように、体に余分な水気が増えると、水は冷やす性質があり、内臓を冷やしますので、発ガンの格好のチャンスを作ることになります。

2,疲れがとれない
摂った食物を血肉に変えて体は毎日生まれ変わっていますが、このときに代謝産物として老廃物が生まれます。
この老廃物や、体にとって有害な物は解毒されて排泄されてゆきます。
この一連の反応は、酵素反応と腸内細菌の働きによってとりおこなわれていますが、体温が1度低下しただけで、体内の酵素の働きは半分近くになってしまうと言われています。
これは何を意味するかというと、体が新しく生まれ変わる力が低下する・・・ということです。
有害な毒素や老廃物が体に残れば当然、疲れがとれず体はだるくなりますし、皮膚や筋肉、骨なども萎えて元気を失います。

3,抵抗力が落ちる
すぐに風邪をひく、風邪をひいたらなかなか治らない、傷などがなおりにくい
体温が低いと、免疫細胞の活性も低下して、治癒力が低下します。

★保健室よりお知らせ★
このような低体温の症状でお悩みの方に適切な漢方と養生法をアドバイスしています。

ご心配な方は、メ~ルでご相談くださいね♪