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2015年3月25日水曜日

陰虚で痰湿の秘密

陰虚で痰湿の秘密

陰虚とは、体を潤す正常な体液(津液)が不足して、体が乾燥して熱をもってくる証で、具体的な症状としては、手足のほてり、寝汗、頬の紅潮、皮膚や髪の毛の乾燥、空咳、喉の渇き、便秘、乾燥したコロコロ便・・などがあります。

逆に痰湿とは、水はけの悪い体質で、体に余分な水分や代謝産物を溜め込みやすく、むくむ、だるい、体が重い、頭がスッキリしない、吐き気がする、軟便、雨の日や梅雨どきに特に体調が悪い・・・などの症状を伴いやすい証です。

陰虚と痰湿は症状からみても、正反対のような証に感じますが、この二つが混在した証を日常よくみかけます。
特に冷え性で、胃腸の働きが悪かった女性が、更年期を迎えて、もともとの痰湿の体質に、陰虚が加わり始める・・という例はとても多いです。

陰虚の症状は熱を伴うため、上半身に現れやすく、痰湿の症状は、水の性質で重たく下半身に現れやすいです。
上半身と下半身を分断しているのが、腰回りの帯脈です。
更年期を迎えると、女性は産む機能から解放されるために、帯脈が緩みはじめ、それにより上下の気の巡り、ひいては血の巡りや体液の巡りも悪くなってきます。
帯脈は、素麺を束ねる紐のように、体を引き締めて気血を循環させる働きをもっています。
上下の気血の巡りが低下すると、部分的に乾燥するところと、余剰のところが出現し、特に熱は上に昇りやすく、冷えと水は重たく足元に生じやすいために、上熱下寒の症状が現れやすくなります。

これを解決するには、帯脈の機能を強化すること・・・即ち骨盤スクワットや骨盤回し、左右の骨盤調整、太ももとふくらはぎの筋肉のストレッチなどを行い、気の流れをよくすることです。
長時間同じ姿勢を続けることが、最もよくない行為です。

漢方や薬膳でも、陰虚+痰湿にみあう方剤だけでなく、唐橘などの気滞を除去する方剤を微調整してゆきます。
食事の最後に、柑橘類を召し上がるのも良いですね♪

2015年3月17日火曜日

ガン手術に関するご相談と考え方

ガン手術に関するご相談と考え方

毎日、ガン患者さんが全国より訪れる薬局なので、セカンドオピニオン的なご意見を求められることもとても多いです。
本日も、87歳、86歳ご夫婦で老々介護暮らしをしておられる方から、ご主人に胃ガンがみつかり、手術を勧められたがどう思われますか?
というご相談を受けました。

このようなご相談のとき、手術をする利点と手術をするリスク、そして手術をしない利点と手術をしないリスクを明確にして、それぞれのライフスタイルも考慮された上で、ご家族で納得のゆく治療方針を決定できるようにアドバイスさせていただいています。
この例をもとに考えてみますと

状況
(周辺リンパに転移している可能性があるが、今のところ他臓器への転移が見られないということで、胃の全摘手術が提案された。
現在QOL・・・(生活の質)も良好で、心臓も丈夫く手術に耐えられるとの所見)

★手術をする利点★
1,ガンの部分を切除してしまうので、気持ちの上で安心できる
2,とりあえず悪い部分をとってから、養生により再発転移を防いでゆく方針がたつ

★手術をするリスク★
1,開腹手術により、活性酸素が発生して二次的な再発、転移を助長する可能性がある

2,胃全摘手術とのことで、胃切除後ダンピング症候群が現れる可能性が高い(病院では説明されなかったとのこと)
3,高齢とあって、術後の体力低下、ダンピング症候群に伴うQOLの低下、高齢の介護者にさらに負担がかかる

★手術をしない利点★
1,現在食欲もあり、不自由のないQOL良好な生活が、養生により保てる可能性がある
2,高齢とあって進行も早くなく、手術によりガン幹細胞を刺激しないこと
3,漢方+養生で、体に負担なく、ガンが進行しやすい体質を改善してゆける可能性がある
4,介護者に今まで以上の負担がかからない

★手術をしないリスク★
1,養生を取入れずに放置すれば、ガンが大きくなったり、他臓器へ転移する可能性がある
2,ガンがある!ということで精神的負担がある
3,状況が悪化したときに、”あのとき手術をしておけばよかった!”と後悔する可能性がある


それぞれの利点とリスクを考慮した上で、治療方針を選択するのは患者さん自身とご家族です。
同じ状況でも、考え方、性格、ライフスタイル等により、選択は変わってきますが、納得がゆき、後悔のない選択をしていただきたいと思います。
そして、選択した方法が、今の自分にとって最良の方法だと考え、後悔や迷いを打ち消して、養生に専念なさってください!!!

2015年3月11日水曜日

ショウキDー30の使用方法

ショウキD-30の使用方法

タンポポ茶(ショウキT1)とショウキD-30の使い分けについて、お客様からよく質問されます。
タンポポ茶は、余分な糖、脂質、尿酸、添加物、農薬、化学薬品、アレルギー物質、ウイルスまで解毒排泄全般にとても優れていますが、こと糖分のみに着目すると、ショウキD-30が大変に優れています。

糖尿病は勿論のこと、肥満、老化、認知症、ガンのエサになる過剰な糖分をコントロールすることは、とても意義のあることです。
ショウキDー30をブドウ糖や炭水化物を食べる前に服用しておくと、糖分の吸収を抑え、血中の糖の立ち上がりや、インスリンの立ち上がりを抑えることができます。

こちらでは、ガンの養生として、血中の糖濃度を急激に上げないことをアドバイスしていますが、食事は生きる為の最大の楽しみであるため、あまりにストイックになっては、長続きしません。
普段は養生していても、たまにはパン類、麺類、スイーツなどをいただくこともあります。
そんなときの力強い味方として、食前のショウキD-30をお勧めしています。

ガンの勢いが強い方や、糖尿病、肥満の方には夕食のみ糖質制限をしていただいていますが、(玄米も含む)それがなかなか実行できずに、少量の炭水化物を食べるような場合には、事前にショウキD-30を服用します。
私は、ショウキD-30を、血糖コントロールやダイエット目的で使用するよりも、血糖値を急激に上げないための養生の味方として、愛用されることをお勧めしています。
従って、解毒全般のタンポポ茶と適宜併用して養生することがお勧めです。

2015年3月3日火曜日

状況がよくても、ガンに油断は禁物

状況がよくても、ガンに油断は禁物

養生が順調にいっていても、突如として急変することもあるのが、長くガン治療を受けた方です。
先日も晴天の霹靂の出来事がありました。

2010年に右胸乳ガンがみつかり、切除された後、放射線を28回
2013年に切ったところから再発し、抗ガン剤を8クール
そして翌年2014年に左の胸とリンパ節、肝臓の10カ所に転移
病院では、違う種類の抗ガン剤を続けるしかないし、夏までもたない命・・・と言われ腹水と胸水をともなった状態で、昨年3月にご相談に来られました。

ガンによる内部炎症がひどく、腫瘍マーカーや肝機能の値もとても高い状態でした。
また、ガン性悪液質に陥りかけておられ、ご相談に来られた当初は脾虚の顔色で、筋肉も萎えて舌も細っていた状態。
これらのことから、内部炎症を冷ますための清熱解毒剤+肺脾腎を補い、水の代謝を良くする補剤を微調整しながら処方しました。
抗ガン剤も止める決意をされ、漢方+食養生+外治手当てで、メキメキと体力を回復され、夏を超えるどころか、昨年12月には、すっかり腹水、胸水もひき、肝機能、腫瘍マーカーは下がり、CRPもすっかり落ち着き、10カ所にあった肝臓ガンの7個が消えて、他のものも、枠から次第に薄くなりはじめていました。

病院の先生からも、”何故かわからないけど、よくなっている、このまま快方に向かい完治する可能性がある!”
と言われ、それはもう、ご家族全員でお正月を楽しく過ごされたのです。(ご本人から、嬉しい年賀状もいただきました)
今年に入り、1月11日までは、お元気に過ごされていたというのですが(後からわかった話)1週間に1度は来局されるのに、半月すぎても何の連絡もなかったため、ご本人にメ~ルで安否を伺ったところ、ご主人よりお電話があり、”実は昨日、妻の葬式でした・・・”と。

原因は、脳に転移したガンが急激にふくれ、呼吸中枢などの部分を圧迫し、死に至ったとのことでした。
暮れの検査では、脳への転移は確認されていませんでした。

考察・・・ガンのエサとなる糖質をかなり制限して食養生をされていましたが、お正月という行事で一気にタガが外れてしまい、いつもと違う食事を沢山された可能性
食事を制限しておられる方では、油脂や動物性たんぱくを分解する酵素も不足しているため、普通食にもどすときは、術後のお粥を少しずつ戻してゆく方法をとらないと、腸閉塞を起こし一気に悪化することを今までに何度も経験しています。
また、ブドウ糖を制限しているときに、甘い物が一気に入ってくることで、ガンが数日で大きくなることも経験しています。
特に高カロリー輸液をすると、ガンの成長が恐ろしく早いです。
脳は特に糖質が供給される場所なので、ガン細胞にとっては住みよい場所のようです

食事に関しては、十分に説明をしておいたのですが、お正月後は、このような残念な例が毎年あり、こちらも気を引き締めてかからねば・・・と思っています。
ガンばかりは、原発のガンが消えた後、10年以上再発なしに過ごされている方もあれば、快方に向かってあと一息のところで、このような事態に見舞われるケースもあるので、過剰