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2008年8月25日月曜日

足の裏のシビレが改善されました♪

60代の女性で、ここ3ヶ月ほど”足の裏(特に上半分)がしびれ、ジカジカする”との訴え。ちょうど、正座をしてしびれたときのような感じ。

生活をお聞きしてみると、朝の6~9時頃まで、畑仕事をし、ダラダラと大汗をかく。
食欲はあまりないが、食べなくては・・・と無理矢理食べている。尿の量は普通だが、色は濃い。体が疲れすぎて、夜はしんどく、熟睡できない。舌を拝見すると、紅色で、苔がなく、裂紋がある。便秘がある。

特に五心煩熱や、潮熱はないようだが、ここのところの暑さの上、連日の畑仕事で汗をかき、津液を消耗し、陰虚内熱を起こしつつあると考えられる。

この方には、大補腎陰、潜陽熄風の亀齢寿・・・・寝る前6粒益気養血、健脾養心の天蘭美人・・・寝る前4粒を飲んでいただいたところ、1ヶ月目の来局時には、足のジカジカ感がほぼ消失。加えてよく眠れるようになったとのこと。

このように、足の裏の違和感、火照り、ムズムズ感などは、湧泉の部分から発していることが多く、湧泉、公孫、然谷あたりに、強い反応があるか、または虚していることもある。就寝前に、これらのツボを気持ちが良い程度に揉みほぐすことも、効果があるようだ。

2008年8月21日木曜日

転移、再発ガンが消えました!

平成17年の10月、左胸のスキルス乳ガンを全摘し、術後抗ガン剤の補助療法を終え、寛解していたが、平成20年の2月に腫瘍マーカーが増加し、リンパ節と骨に転移がみられた。
また、右胸に、2,5センチほどのしこりがあり、再発とのこと。骨転移の治療として、ゾメダと20回の放射線療法。乳ガン治療として週1回ペースのタキソール+ハーセプチン (月4回で1クール)の治療法が決定。

ご本人は、再発したことにひどくショックを受けられ、リンパ節までとっておけばよかった・・・放射線をダメおししておけばよかった・・・などと言っておられたが、やらずにむしろラッキーであったことを説明し、今まで考えたこともなかった養生についてお話した。そして、実際、食事療法や、夜10時には寝ること、温灸などを取り入れられた上で、解毒と扶正力の強化の目的で、紫霊芝を朝晩12粒、タンポポ茶を朝晩1袋をベースに数種の漢方を飲んでいただいている。

ドクターに、抗ガン剤はいつまで続けるのかを質問したら、”死ぬまで!”と言われたとのこと・・・。そんな馬鹿な!!!こちらでは、くれぐれも無理をしないことと、最も効く最初の3クールまでくらいにとどめておくことをアドバイスした。
ちょうど、3クールの終わりを迎えるころ、ドクターが触診すると、しこりが感じられなかったためか、CT等で検査をすることに・・・。
その結果、ドクターの言葉は、”消えました!!!早かったね!どこにもみつからない・・・”とのことで、タキソールも中止になり、一番驚かれたのは、ご本人で、拍子抜けしたようなご様子だった。

抗ガン剤や放射線でも、転移、再発にいたっては寛解が難しい・・・と言われているが、自分の免疫が叩くだんには、転移も再発もなんのその・・・・当たり前のことが、常識で通っていない世の中ですね・・・。養生ですよ!やはり養生!根気強く、辛抱強く養生することが大切なのです!

2008年8月20日水曜日

夏バテと生脈紅景天

夏の終わりの体はどうなっているでしょう?

今年の夏の暑さは格別でした。
家の中でエアコンをかけていても、少し動いただけで汗をかきましたね。
今の季節、体がだるい、喉が渇く、皮膚がカサつく、空咳が出る・・・という方は、汗のかきすぎによるもので、慢性的な脱水を起こしています。
今の内に、正しい処置をしておかないと、脳梗塞などの引き金にもなります。
この場合、水を単純にとればよいのでなく、汗とともに気力も放出していますので、補気と補陰(体液を補う)の対策が必要!

また、動悸、息切れで眠れない・・・不安感が強い、すぐに体調を崩すので、出掛けるのが心配・・・と言う方は、体を守る衛気と、体を養う血が不足してしまった状態です。

衛気とは、住居のようなもの!丈夫な家に住んでいれば、台風がきても動じませんが、オンボロの家では、天気が悪くなるたびに心配が絶えませんよね?人の体にも、衛気というバリアー(体を温める力や免疫力)があり、これが丈夫な方は、いつも元気で積極的です。

益気養血滋陰し、弱った体を立て直す妙薬が、生脈紅景天!!!今年はこれをお勧めする方が多いですね。

2008年8月19日火曜日

クーラーと急性の目の疲れ

目が疲れ、かすんだり、乾燥感があるのですが・・・・。という症状で保健室に来られる方が夏場に多い。
症状を聞いてみると、目頭のところをギューと押さえると気持ちよく、同時に後頭部や、両方の肩もパンパンに凝っていることがしばしば・・・。
さらに、大椎(首の付け根のグリグリの部分)がとても冷えて、血行が悪くなっている。

これは、太陽膀胱経の経絡が冷えて阻滞したことによる疲れ目であるとみて良い。
”長時間、クーラーが背中にあたっていたり、足元が冷えませんでしたか?”と尋ねると、”そのとおりで、足がとても冷えています”のお返事。
このようなときは、疲れ目の目薬を注すだけではダメ!足元と首筋から、寒邪が入り、太陽膀胱経を詰まらせてしまったものなので、葛根湯でそれを通し、さらに大椎と足首、目の周りを温めるとよい。(眼球は直接温めない方がよい)
私個人としては、葛根湯加辛夷川きゅう+松節(督脈に入る)の併用が素早くラクになり、気にいっている。

ドライアイでも葛根湯?と驚かれるかもしれないが、この場合は、経絡の阻滞により、滋陰されず乾燥感が出てくるものなので、葛根湯とツボの温陽により、乾燥感も消失してくる。

2008年8月14日木曜日

生理不順のご相談

ご相談内容:生理が早めにきてしまうのですが・・・。
生理が早め、早めに来るとのこと(月経先期といいます) 中医学的に考えますと、大きく、気虚と血熱の場合があります。

ご相談の症状から
疲れやすくなった・・・気虚
体格、色白、やせ形、筋力が少ない、胃腸が弱く下垂しやすい・・・脾虚
舌の色が淡白で、痩せている・・・気虚、血虚
舌の真ん中に深い筋があり、中心部がやや暗い・・・胃腸の冷え
熟睡できず、よく夢をみる・・・心脾両虚の傾向

と考えられ、血熱による月経先期ではありません。
様々なストレスもおありのようですが、一番の原因は、体にあるエネルギー以上に活動されており、燃料不足を起こしているように思います。
もともと、胃腸に冷えがあり、胃腸が弱いことから、摂った食物が気血として化生されにくく、月経を起こす衝脈、任脈が栄養されないため、月経が不順になります。
脾虚では、血が固摂されず、早め早めに月経がやってくる(漏れてしまう)と考えます。 胃腸が冷える原因に、腎陽(体を温めるボイラー)の不足も考えられます。

補中益気湯に天蘭美人(ナツメ製剤)と補精元(胡桃製剤)を併せて飲んでみてはいかがでしょうか?

食事では、お米、イモ類、かぼちゃ、栗、くるみ、プルーン、干しぶどう、黒豆、黒ごま、黒木耳、人参、ほうれんそう、イカ、タコ など、補気、補腎、養血の食べ物を摂ってください。

また、夜更かしすると、せっかく良いものをとっても、効率よく気血が作られません。 夜11時には眠ってくださいね。

2008年8月13日水曜日

脾胃が弱い人の養生

蒸し暑い時期は、脾胃が弱い人にとって最も過ごしにくい季節です。
それは、冷たい水分や冷や麦等、水気の多い食事で、内湿を溜めることに加え、外湿も高く、水はけの悪い条件が、脾胃を傷めるためです。

脾胃が弱い方の特徴は、消化管が下垂がちで、蠕動も弱く、いつまでも飲食物が胃に停滞しやすいことです。長時間、飲食物が胃に停滞すると、そこでガスが生じ、お腹が異常に張り、痞え感が起こり、ますます食欲がなくなります。食欲がなく、食べる量が少量なのに、吸収も悪いと、摂った食物が血肉に変換できず、非常に疲れやすくなります。
これを解決するポイントは

1,冷蔵庫から出した冷たい飲食物を極力控える
2,消化液を薄めないために、水分の一気飲みをしない
3,時間がきたから食べるのではなく、お腹がすくまで食事を控える
4,一度にたくさん食べず、よくかんで、お腹がいっぱいになる手前でストップ
5,お腹がすいたときに、甘いお菓子やジュースで食事代わりにしない
6,食後に30分ほど横になることで、下垂した消化管を動かしやすくする
7,それでもお腹が張って、消化管が動かないときは、仰向きになってペットボトルのお湯でお腹を温めながら、下腹~脇腹をマッサージするか、腹ばいになって、圧迫することにより消化管が動くのを待つ・・・お腹の裏を押さえてもらうとガスが動きやすい
8,ダンベルとストレッチの組み合わせにより、筋力を少しずつつけるなどです。

この養生法は、脾胃が弱く気血が不足しているために起こる、めまい、動悸、不眠症、鬱証、自律神経失調症の方にも有効です。漢方薬と併せると一層、効果が増します。

2008年8月12日火曜日

乳ガンで乳房に痛みがあるときの養生

一般的に、乳ガンでは痛みがないように言われますが、よくお尋ねすると、違和感、ひきつり感、ピリピリ、チカチカした痛みが、間歇的に現れる・・・・などと表現されることが多々あります。

女性は多くの方が、月経前症候群を体験されたことがあるかと思いますが、乳房が腫脹した感じとともに、乳頭部に触れただけで、飛び上がりそうに痛むという不快なもので、それに類似した感があるようです。

乳房の腫脹と間歇的な痛みの病機は、主に肝欝と考えられます。病気の心配、治療の不安等による情志刺激により、気が欝滞して流れが悪くなり、横逆して胃を犯すことで、肝と胃の経絡の両方の流れが阻滞します。乳頭部は肝の経絡に属し、乳房は胃の経絡に属しますが、痛みや腫脹は経絡の阻滞により引き起こされたと考えられます。

痛みが出たときは、肝の経絡をよくマッサージしたり、温めるとよいです。
2本の500ミリのペットボトルに、手で握れる熱さのお湯を入れ、両方の脇の下~体側部をよく温めます。また同様にして両方の鼠径部も温めてください。乳房は、蒸しタオルで湿布するとよいですが、その際にフランキンセンス、マジョラム、ラベンダー、グレープフルーツ、ジャスミン等をブレンドしたアロマオイルでお湯を作ると良いですね。リラックスすることがとても大切なんですヨ。

食事では、疏肝理気(気の巡りを良くすること)の食材・・・らっきょう、日本そば、大根、かぶ、大葉、エンドウ豆、蜜柑、オレンジ、ジャスミン茶などを取り入れます。

しこりが堅く、移動せず、熱感がある方は、軟堅散結(堅いしこりを柔らかくして散らすこと)の、ワカメ、昆布、メカブ、もずく、とろろ昆布などの海草類も同時に取り入れてください。

漢方薬では、疏肝理気、軟堅散結、清熱解毒等の組み合わせによる方剤で痛みが消失しています。

★保健室のお勧め・・・唐橘+南国刺五加、タンポポ茶+しほよもぎ、龍衣、紫霊芝等を状態に応じて組み合わせ、著効例が出ています。詳しくはご相談ください。

2008年8月8日金曜日

卵巣に古血と水が溜まっているときの養生

子宝を望んでおられ、病院で検査を受けたところ、片方の卵巣に血が溜まっており、もう片方の卵巣には水が溜まっていて、卵子の質がよくないとのこと・・・・

こんなときには、オケツと痰湿をとる両方の養生が必要です。
この方の舌を拝見したところ、舌質にやや青みがあり、舌の奥にかけて白い苔があります。
これは、胞宮(子宮)に冷えがあり、冷えが原因でオケツや痰湿を作りやすくなっているとみてとれます。

したがって、このようなときには胞宮の温陽が第一です。温めることにより、古血も水も溶け出して吸収しやすくなります。

ペットボトルを2本用意して、ボトルを素手で握れる程度の熱さのお湯を入れ、両方の卵巣、鼠径部、お臍の下あたりをよく温めます。

一日に一度、寝る前に行うと、とてもリラックスし、よく眠れます。
お湯がさめてきたのを目安に、止めていただければよいですが、生理中は特に念入りに行うことで、古血が排泄されやすくなり、生理痛も和らぎます。

痰湿をとるには、洋菓子などの甘くアブラが多いお菓子や、揚げ物、炒め物料理を極力控えること。
そして食べ過ぎず、腹八分にしていただくことです。

積極的に食べて良いものは、昆布、わかめ、アスパラ、里芋、こんにゃくなどですが、冷やす性質をもつので、生で食べずに、加熱調理してください。

くるみ、干し海老、生姜、黒砂糖、ニラ、ピーマン、ししとう、アジ、サケ、スパイス類などの体を温める食材と一緒に調理しましょう。
タンポポ茶もよいですね。

オケツをとる食材は、チンゲン菜、くわい、黒豆、お酒、酢のものなどです。
やはり、温める調理法をとってください。
田七人参やよもぎをお勧めします。

2008年8月7日木曜日

不眠は何故怖い?

良い睡眠とは、夢も殆ど覚えていないくらいに熟睡し、朝目覚めたとき、”ああスッキリした!今日も一日頑張ろう!”と心も体も元気に飛び起きることができるものです。

睡眠の時間については、個人差がありますが、ダラダラと長く眠れば良いものではなく、最も大切な時間帯に、グッスリと寝入っていることが大事です。

その時間帯とは、午後10時~午前2時の約4時間。この時間帯に熟睡することにより、成長モルモンが分泌され、体を生まれ変わらせてくれます。

その働きとは
1,軟骨や組織の代謝促進
2,アミノ酸の取り込みとコラーゲンの合成促進
3,体脂肪の分解
4,免疫システムの調整など

つまり、その日に摂った食べ物を、筋肉や骨、組織を作るために整理整頓したり、体の中に入ってきた毒物や異物をパトロールして解毒排泄したり、できてしまったガン細胞を排除したりという、極めて大切な仕事は、寝ている間に行われます。

不眠が続くと、体が生まれ変わらず汚れてゆくので、体がだるい、疲れがとれない、集中力がなくなる、前向き思考ができない・・・・などの症状が出てきます。

慢性の病気が改善しない場合や、薬を飲んでも効かない場合、不眠が隠れている場合が少なくありません。
とりあえず眠っているので、自分が不眠症だという自覚もないのです。

朝がスッキリしていない方は、食べることよりも、薬を飲むことよりも、まずは午後10時を目安に床に入ること。これが養生の第一歩です。

熱暑湿盛の季節と腹水の関係


地球温暖化を肌で感じているこの頃・・・・毎日37度~40度の体温を超す気温、夜になっても30度から下がらない異常ぶりしかも恐ろしいほどの湿気で、まるでサウナの中にいる感じ
この季節に入り、肝硬変やガンの患者さんで、腹水が溜まる方、一度は引いていたのに再び溜まりだした方が激増しています。

腹水が溜まるには、いろいろな原因があり、勿論元になる炎症があることも考えられますが、肺、脾、腎の働きがしっかりしていれば、水が溜まるに至らず何とかはけてゆきます。しかし、熱暑湿盛のこの季節に入って、いきなり水が溜まりだしたのは、その原因が脾にある確率が最も高いと考えられます。

その図式は、
1,暑いので水分を摂りすぎる (冷や麦、そうめん、冷や奴などの食べ物も水分が多い)
2,脾は水を嫌うため、運化能力が低下 (消化液が薄まり、食物と水をさばききれない
3,外湿が高く、皮膚がらの水分蒸発も低下(肺気の低下)
4,水気が多い体でクーラーにあたることで、腎が冷やされ、代謝が低下 (尿の出が悪くむくむ)5,さばききれない水が、炎症部位に集中するなどです。

こういったときは、通常の清熱解毒薬、利水薬の他に、温中補気薬を用い、冷えが強ければ、ペットボトル等により、お腹、鼠径部、両脇リンパ、両腰を温めます。(温陽法)

食材としては、小豆、ハトムギ、黒豆、とうもろこしなど健脾利水効果のあるものに、椎茸、キャベツ、長芋、栗、かぼちゃ、鶏肉など補気作用のあるものを取り入れてください。麺は口当たりがよいですが、冷やす性質があるので、ご飯やお粥を主食に召し上がってください。また、体温以下の飲み物と食べ物を避けてください。