蒸し暑い時期は、脾胃が弱い人にとって最も過ごしにくい季節です。
それは、冷たい水分や冷や麦等、水気の多い食事で、内湿を溜めることに加え、外湿も高く、水はけの悪い条件が、脾胃を傷めるためです。
脾胃が弱い方の特徴は、消化管が下垂がちで、蠕動も弱く、いつまでも飲食物が胃に停滞しやすいことです。長時間、飲食物が胃に停滞すると、そこでガスが生じ、お腹が異常に張り、痞え感が起こり、ますます食欲がなくなります。食欲がなく、食べる量が少量なのに、吸収も悪いと、摂った食物が血肉に変換できず、非常に疲れやすくなります。
これを解決するポイントは
1,冷蔵庫から出した冷たい飲食物を極力控える
2,消化液を薄めないために、水分の一気飲みをしない
3,時間がきたから食べるのではなく、お腹がすくまで食事を控える
4,一度にたくさん食べず、よくかんで、お腹がいっぱいになる手前でストップ
5,お腹がすいたときに、甘いお菓子やジュースで食事代わりにしない
6,食後に30分ほど横になることで、下垂した消化管を動かしやすくする
7,それでもお腹が張って、消化管が動かないときは、仰向きになってペットボトルのお湯でお腹を温めながら、下腹~脇腹をマッサージするか、腹ばいになって、圧迫することにより消化管が動くのを待つ・・・お腹の裏を押さえてもらうとガスが動きやすい
8,ダンベルとストレッチの組み合わせにより、筋力を少しずつつけるなどです。
この養生法は、脾胃が弱く気血が不足しているために起こる、めまい、動悸、不眠症、鬱証、自律神経失調症の方にも有効です。漢方薬と併せると一層、効果が増します。
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