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2013年10月29日火曜日

肝機能の数値が高いとき

肝機能の数値が高い時

アルコールも飲む習慣がないし、特に薬も服用していないのに、検診で、肝機能の数値が高かったとのご相談。
いろいろとお聞きしてみたところ、精神的なストレスが長期間に渡って続いているとのこと・・・。
原因はストレスですから、何とかしないといけませんね!
と申し上げたところ、”えっ・・・ストレスで肝機能が悪くなるんですか?”・・・・


たかがストレスですが、されどストレス!
ストレスによって生じるホルモンや神経伝達物質は蛇毒に匹敵するほどの毒性と言われています。
毎日生じる内因性の毒を無毒化するのも、肝臓の役目です。
悩んだり、嫌な感情が沸いて出たり、イライラしたりすればするほど、これらの毒が作られ、解毒しないと体が傷めつけられることを知っておいてください。

逆に、幸せな気持ち、嬉しい、楽しい、リラックスなどの気持ちのときに生じるホルモン、神経伝達物質は、肝臓の解毒を助け、体を浄化する働きがあります。
心の持ち方は、肝機能のみならず、免疫力にも大きく影響しますので、健康を保つためには、無理矢理にでも楽しくしていることが大切ですね!

★ご相談の方には、解毒を助けるタンポポ茶とストレスで疲れた脳を養う新ノーゲンをお勧めしました。
3ヶ月後の検診では、肝機能は正常値に戻っていました。


2013年10月22日火曜日

お年寄りの使命

お年寄りの使命

一昔前までは、人生50年という言葉があり、還暦まで生きることは至難の業でしたが、今では50歳といえば、折り返し地点・・・寿命が延びたものです。
しかし、平均寿命が延びたものの、健康寿命は70~73歳で、平均介護年数が9~13年というところに大きな問題点があります。

野生の動物や植物は、生殖を終えると生涯を閉じますが、現代人は更年期を迎えて第二の人生がスタートしますね。
ただ単に種の保存のみではなく、ヒトに架された使命というのがそこに存在するような気がします。

いくつになっても元気なお年寄りの姿は、若い人たちに希望を与えます。
ヒトにしかない、第二の人生の意味とは、若い人たちに生き方と死にざまを見せる道標となることなのかもしれません。

老いるということは、エントロピーが拡散して、努力なしでいるとどんどん、無秩序になり形も崩れてゆきます。
無制限に分裂するガン細胞などもそうですし、五臓六腑の体のシステムにもガタがきます。
そんな中で元気を保ってイキイキと暮らしている方々の特徴は

1,自分のことは基本的に自分ですることを心がけている
2,1日の生活リズムを崩さずに暮らしている
3,自分らしさを表現する趣味や生き甲斐を持っている
4,毎日を楽しく過ごし、周りの人々をも楽しませてあげたいと思っている
5,ありのままを受け入れ、そこからスタートできる
等のようです。

元気で寿命を全うするために、折あるごとに生き方の軌道修正をしてゆくことが、生き方達人になる秘括かもしれませんね♪

2013年10月16日水曜日

更年期症状についての考察

更年期症状についての考察

私の側には、やはり同年代の方が集まりやすく、更年期の症状で汗をかいては、お互いに盛り上がることが多い。
そんな中で、月経が遅れて3ヶ月ほど到来しないのと同時に、つわりのようなムカムカ症状が現れ、食欲がなく美味しく食べられない。
友人からは、”妊娠したんじゃないの?”とひやかされるし、思い当たらないわけでもなく、まさかの妊娠不安を味わっている・・・というご相談がけっこうあるんです(苦笑)

ここからは、お話が専門的になって、ちょっと申し訳ないのですが、この”つわり様症状”を分析してみたので、書いてみます。
更年期であるかどうかにかかわらず、月経の到来がないと、更年期に似た症状やつわりに似た症状が出てくることがあります。
その代表的なものが、高プロラクチン血症です。

プロラクチンは、乳汁を分泌させるホルモンで、妊娠中や出産で分泌されてくるものですが、ストレス等でホルモンバランスが乱れてそうでないときに分泌されることもあり、それによって月経が止ることがあります。

これを中医学的に考えると、五臓六腑の余血は、衝脉につながっており、これが満たされると溢れ出して月経が始まりますが、月経が止るということは、衝脉の気血津液が満たされていないか、あるいは帯脈の開閉がうまくいかずに、衝脉にたまった気血津液が行き場を失い、衝脉とつながっている胃経に逆上し、吐き気、ムカムカ、食欲不振、げっぷ、腹部膨満感を起こすと考えられます。
また、胃経は乳房につながっているために、乳汁として分泌されてくると考えられます。


高プロラクチン血症の漢方薬では、芍薬甘草湯がよく用いられますが、これは甘草のグリチルリチン酸が、ドーパミンレセプターを介してプロラクチンを抑制することや、勺薬が肝陰を補い衝脉血を滋養することに起因すると思われます。

ただ、更年期の閉経には、経験的に桂枝加芍薬湯の方が同様の症状に効果を上げています。
桂枝加芍薬湯は、一般的には”しぶり腹”の薬ですが、陰陽の調和作用があり、営衛不和に起因する、突然の不愉快な発汗、そして帯脈の調整作用がある勺薬が働き、腰回りの神経的な違和感(痒み、痛み、ゾワゾワ感)によく効いています。
白勺薬は、ホルモン系、神経伝達物質の調整に何らかの関わりがあるようです。

また、突然の突き上げるようなのぼせ、発汗発作には、合谷+太衝の四関穴治療よりも、衝陽+合谷で気を巡らすのがよいようです。
やはり胃経との関連ですね・・・。

研究すればするほど、面白いですね・・・こんなに楽しめるのなら、自分の更年期も悪くないかも・・・と思っています(笑)

2013年10月15日火曜日

秋冬に気をつけたい養生のポイント

秋冬に気をつけたい養生のポイント

先週の土曜日は、岡山の”いきいき健康長寿研究会”の皆様のところで、”秋~冬に気をつけたい養生法”についてお話させていただきました。
30名を超える皆様と5ヶ月ぶりに再会し、皆様が笑顔で元気よく迎えてくださったこと、本当に有り難く嬉しく思いました。
2時間の講演の要旨をまとめてみました!

秋冬に気をつけたいガン養生項目・・・ダイジェスト

1,食欲が増す時期・・・旅行などで普段食べないものを一気に大量に食べて、腸閉塞が多発する時期、くれぐれも食べ過ぎには気をつけましょう。
腹七分を守り、体調が悪い人は1日1食をお粥に・・・秋冬のお勧め具材は、黒胡麻、白胡麻、れんこん、とうもろこし、白きくらげ、百合根、りんご、枸杞、山芋、長芋、ジャガ芋、さつま芋等

2,肺と大腸のガンの方は、肝と腎の血流を増やして、解毒の養生を・・・腰浴やビワ温灸で肝腎を温める、自律神経を鍛える温冷浴、乾布摩擦、バンド式深呼吸など
肺気の不足に中府、大椎の温灸、肺気の滞りに、合谷、太衝のツボ刺激

3,大腸ガンとホルモン系のガンの方は、年末年始に、乳製品と卵の摂りすぎに注意・・・カルシウムとタンパク質は大豆食品中心に
大豆食品は脳を養い、骨や脳への転移予防、自律神経の調整、意欲の低下を防ぐ

4,冬に起こりやすい骨転移予防は、お日様ウォーキング(骨に太陽光と、圧力)と耳温灸、そして補腎の食べ物(にら、ねぎ、生姜、くるみ、ナッツ、エビ、羊肉、鶏肉等、そして鍋物)

5,冬は特に攻撃的な治療で無理せず、益気養血、滋陰の鍋物等で、扶正力を高めよう (適切な栄養で痰湿をためない)
冬に減りがちなリンパ球を増やす食材・・・キノコ類、海藻類、キャベツ、山芋、にんにく、キウイフルーツ等をメニューにとりいれましょう。
また、サウナや強い運動で汗をかきすぎたりして発散すること、頑張りすぎを避けましょう・・・冬は仕事量も減らして早寝遅起きで、温存。

6,免疫アップカラーで気持ちを温める
洋服、ストールなどのワンポイント、カーテンなど、暖色系でほのぼのと明るい色を選び、陽の気を養いましょう。
明るい色のお花もよいですね! 

2013年10月8日火曜日

更年期と産後の養生

更年期と産後の養生

今更言われても手遅れ・・・・と思われる方もあるかもしれませんが、更年期の諸症状の度合いの強さと、産後の養生とは密接に関係しているので、ここにご紹介します。
更年期の症状の代表に上熱下寒があります。
上半身は、のぼせる、カーと汗をかく、めまい、耳鳴り、頭痛など
下半身は、膝腰関節の痛み、内臓下垂、子宮や膀胱の虚脱感、下半身に冷えなど

これらの症状は、体の上下を分断しているお腹と腰回りの帯脈の機能低下に起因しています。
帯脈はちょうど素麺を束ねている紙紐みたいなもので、微妙に伸縮を繰り返しており、その刺激により体の上下の気がうまく巡っています。
この働きが失われると、気の巡りが阻滞して、上はのぼせる、下は冷える、虚脱するなどの症状が現れます。

帯脈機能が落ちるとと、骨盤が開いて内臓が下垂し、内臓や子宮、腰回り、骨盤等の血流が悪くなり、下半身に痛み、冷え、虚脱の症状が現れ、逆に上半身には熱がこもり、圧がかかって精神的にも辛い状態になります。

この帯脈機能は産後の養生に大変に関与しています。
お産直後は骨盤が開いていますが、1ヶ月養生することで、次第に骨盤が閉じてゆきます。
産後に、すぐに動く、入浴する、洗髪する、目や耳などの感覚器官を駆使する、頭を使ったり、クヨクヨと思い悩む・・・などのことがあると、骨盤が十分に戻りきらずに、疲れやすくなったり、更年期を迎えて大きくホルモンバランスが変化する時期に、帯脈機能が失われて、強い症状が出やすくなります。

中国では、産後の養生をとても大切にしており、産婦は1ヶ月は床をたたまず、授乳と食事どき以外は横になり体を休めると聞いています。
そして、補気養血の食材をしっかりととって養生するため、強い更年期症状を訴える方が少なく、元気で乗り越えられるようです。

これからお産をする方は、後々のために十分養生なさってください。
また、すでに辛い症状でお悩みの方には、プラセンタや新ノーゲンとともに、帯脈薬を補います。
閉経に伴うトラブルには個人差がありますが、養生次第で、軽く短くなりますので、お困りの方はお早めにご相談くださいね♪

2013年10月5日土曜日

秋の養生

今年の夏は気温が高い日が多く、発汗により体液が消耗して気力も低下した方がたくさんみえました。(気陰・気血の不足状態)
不足した物は補給すれば良いということは誰でも解りますので、みなさん栄養ドリンクを飲んだり栄養価の高い食べ物をたくさん摂ったりします。

これで体調が復活する方は良いのですが、中にはかえって体調が悪化してしまう方がみえます。

どういう方かというと、

1、胃気(胃腸の気力)が消耗して、消化吸収能力が落ちている方
消化器系が疲労しているところへ、高カロリー高エネルギーの食品を処理しなければならないので、更に胃腸に負担が掛ります。
胃酸や消化酵素などの働きが低下すれば、腸管が渋滞を起こして排泄までの時間が増えます。
オナラや便が、すごく臭かったりしますが、このような状態では、せっかく取りいれた食品が身体に吸収されないばかりか、かえって有害な物をため込んでしまう事になってしまいます。
  
2、お酒をたくさん飲まれる方、激辛好きな方
天候の影響や対人関係など、心身ともにストレスが掛るのは社会生活を営む上でやむを得ません。激辛食品や酒は精神的なストレスを発散出来るので、ついつい摂りすぎてしまいがちですが、弊害として深刻なのが「脱水」と「発熱」です。
細胞組織から水を奪い、発熱することで発汗が増えるので体液の消耗が進みます。その結果口が渇くので消化管は水分過剰になり、腎臓・膀胱の仕事量が増えてオーバーワークになりがちです。
腰の上部のだるさや痛み、足の裏や掌が火照るのは腎臓の疲労が関係しています。

3、睡眠不足の方
人間に限らず生き物は皆、活動と休息を相互に繰り返す仕組みになっています。活動は「陽」で「発散」、休息は「陰」で「補充」としてのバランスがとれていれば正常です。
仕事や趣味を優先して寝る時間をおろそかにしては「発散・消耗」が増加し、「補充」が不十分になりますので内臓を始め身体全体が衰弱してしまいます。

胃気が弱い方は、食事では胃腸に無理のない食材で量を加減しましょう。精神面ではクヨクヨ悩んだり、妬んだりは止めて楽観的になるよう心がけましょう。
お酒をたくさん飲まれる方は、まずお酒の弊害を認識して下さい。そして何がストレスなのかを認識して、それを減らす方法を考えて飲酒量を減らしましょう。
睡眠不足の方は、身体全体が衰弱しては何の楽しみも無くなってしまいます。生活習慣を見直して「睡眠時間優先」の癖を身につけましょう。