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2018年2月15日木曜日

春先のめまい発作

春先のめまい発作

寒い日が続き、急に午後から気温が急上昇した日や、寒いところから温かい部屋へ移動したときなどに、突然発症するめまい発作が増えてきています。
特徴は、頭がのぼせてくるような感じがあり、後頭部が詰まったように重だるい。
動悸がして、息苦しい感じなどがあり、”倒れるのでは???”という不安感に襲われる・・・というもの。
特にずっと立ちっぱなしで作業していたり、ずっと座り仕事をしているとき、あるいは気分的に焦ったりしたときに起こりやすいです。

この発作は、ストレスや環境の変化に伴い、肝が疏泄をして(西洋医学的には自律神経を調整すること)血液を分配し、変化に対応するのですが、それがうまくいかないことにより、上半身に熱が溜まり、下半身は冷えているという、肝陽上亢という状態が生じることで起こります。

その原因として
1肝血が十分に養われていない
2ストレスに対応できず肝が熱をもち、気が上に上がってしまう
3痰が、正常な気血の上降を妨げ、停滞する
4老化に伴い、肝の熱を抑える滋陰潜陽力が低下する
などが考えられ、特に病中病後で、体力が低下しているときや、更年期に伴いホルモンが急激に変化しているときなどは要注意です。

たとえとして、ヤカンに水が少ないとすぐに沸騰してしまう(コンロの火はストレスと考える)のに似ています。
ですので、対策としてヤカンの水(気血津液)をしっかり増やすことと、ヤカンの水がうまく対流して巡っている状態を作り出すことが大切です。

この辛い症状に対する、頓服的な漢方としては、めまいやしびれをとる”かぎかずら”と動悸、息切れ不安を改善する”スーパー紅景天”の併用がお勧めです。
そして、手の内関のツボ押しや、足首を雑巾しぼりして、気を下へ下げる手当ても有効です。

根本的な改善(発作を起こさなくする)には、状況に応じた補剤(ヤカンの水の不足成分)が必要です。
お悩みの方はご相談ください。

2018年2月13日火曜日

放射線治療時の養生について

放射線治療時の養生について

がんが骨に転移したり、それによる痛みがある時に、しばしば放射線治療を勧められます。
骨転移は、場合によるとかなりの痛みがあり、通常の鎮痛剤では治まらないほどの痛みであることも多いです。
そんなときに、放射線を当てることで、痛みが和らぎ、骨がボロボロになってしまうのを防ぐ、地固め療法として有用とされています。

ただ、この場合も抗がん剤と同じで、やりすぎには注意をしたいところです。
放射線は熱毒であり、分裂の激しいがんの組織を熱で殺してゆきますが、同様にして正常な組織にも熱毒が入って、中医学で言う陰虚(組織液が消耗し、組織を潤す成分が少なくなり、乾燥、ほてり、炎症、出血などを伴うもの)の状態を形成してゆきます。

通常、がん細胞の分裂を防いでいるのは、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの膜を潤す組織なのですが、これが熱毒や活性酸素による炎症、老化などで減少すると、慢性炎症が生じ、守りの力が低下して、がんが分裂しやすくなります。
そうすると、放射線を照射した部分は、確かに痛みが和らぎ楽になったけれども、しばらくしたら別のところに転移して、そちらが暴れ出した・・・ということが、とても多いのも事実です。

回数が増すごとに、炎症は蓄積されてゆきますので、赤味や腫れが出てきて、ジンジンと痛む、出血を伴う、空咳が出るようになり、胸が苦しくなってきた・・・などの症状が出てきたら、全身の活性酸素と熱毒が増している状況ですので、無理をしないことが肝腎です。

放射線治療中は、熱毒による慢性炎症を起こさないために、滋陰清熱(潤いを増やして炎症を鎮める)の養生が中心になります。
漢方養生では、紫霊芝やタンポポ茶を用いて、扶正力を高めながら、清熱することが基本となりますが、この養生に核酸を+してゆくことが大変によいかと思います。

核酸は、分裂が激しい部分に最も働きかけて、組織の生まれ変わりと修復を行ってゆくもので、組織を潤す力にも優れており、究極の滋陰剤と捉えることができると思います。
できれば1日3グラム(18カプセル)を3回に分けて服用されるとよいでしょう。

食事では、放射線毒を解毒するのが、味噌と言われていますので、毎日味噌汁を摂られることをお勧めします。
豆腐、ワカメなどの具材をタップリ入れて召し上がってください。
その他に、滋陰作用のある食材は、白きくらげ、松の実、ごま、ゆりね、枸杞の実スッポン、豆乳、ほたて、牡蠣などです。

そして、揚げ物、餃子、にんにく、にら、香辛料、生姜など、体を温める熱盛の食材は、炎症を助長する可能性があるので、控えてください。

陰(体を潤す体液)は、夜に十分に睡眠をとることで養われるので、寝不足をなさらないように、1にも2にも睡眠を心がけてください。