2018年2月13日火曜日

放射線治療時の養生について

放射線治療時の養生について

がんが骨に転移したり、それによる痛みがある時に、しばしば放射線治療を勧められます。
骨転移は、場合によるとかなりの痛みがあり、通常の鎮痛剤では治まらないほどの痛みであることも多いです。
そんなときに、放射線を当てることで、痛みが和らぎ、骨がボロボロになってしまうのを防ぐ、地固め療法として有用とされています。

ただ、この場合も抗がん剤と同じで、やりすぎには注意をしたいところです。
放射線は熱毒であり、分裂の激しいがんの組織を熱で殺してゆきますが、同様にして正常な組織にも熱毒が入って、中医学で言う陰虚(組織液が消耗し、組織を潤す成分が少なくなり、乾燥、ほてり、炎症、出血などを伴うもの)の状態を形成してゆきます。

通常、がん細胞の分裂を防いでいるのは、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの膜を潤す組織なのですが、これが熱毒や活性酸素による炎症、老化などで減少すると、慢性炎症が生じ、守りの力が低下して、がんが分裂しやすくなります。
そうすると、放射線を照射した部分は、確かに痛みが和らぎ楽になったけれども、しばらくしたら別のところに転移して、そちらが暴れ出した・・・ということが、とても多いのも事実です。

回数が増すごとに、炎症は蓄積されてゆきますので、赤味や腫れが出てきて、ジンジンと痛む、出血を伴う、空咳が出るようになり、胸が苦しくなってきた・・・などの症状が出てきたら、全身の活性酸素と熱毒が増している状況ですので、無理をしないことが肝腎です。

放射線治療中は、熱毒による慢性炎症を起こさないために、滋陰清熱(潤いを増やして炎症を鎮める)の養生が中心になります。
漢方養生では、紫霊芝やタンポポ茶を用いて、扶正力を高めながら、清熱することが基本となりますが、この養生に核酸を+してゆくことが大変によいかと思います。

核酸は、分裂が激しい部分に最も働きかけて、組織の生まれ変わりと修復を行ってゆくもので、組織を潤す力にも優れており、究極の滋陰剤と捉えることができると思います。
できれば1日3グラム(18カプセル)を3回に分けて服用されるとよいでしょう。

食事では、放射線毒を解毒するのが、味噌と言われていますので、毎日味噌汁を摂られることをお勧めします。
豆腐、ワカメなどの具材をタップリ入れて召し上がってください。
その他に、滋陰作用のある食材は、白きくらげ、松の実、ごま、ゆりね、枸杞の実スッポン、豆乳、ほたて、牡蠣などです。

そして、揚げ物、餃子、にんにく、にら、香辛料、生姜など、体を温める熱盛の食材は、炎症を助長する可能性があるので、控えてください。

陰(体を潤す体液)は、夜に十分に睡眠をとることで養われるので、寝不足をなさらないように、1にも2にも睡眠を心がけてください。

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