2013年7月30日火曜日

子宝養生1

子宝養生1

日本は現在、不妊症専門のクリニック数が世界一と言われています。
その原因に、腎虚、肝鬱、痰湿、お血があります。

1,腎虚・・・晩婚化に伴い、出産する年齢が上がっています。
中医学では、出産適齢期は21~35歳。中でも一番充実した出産ができる年齢は28プラスマイナス5歳と言われています。
35歳を越えると、体力も少しづつ下降してゆきますが、精子や卵子にも老化が見られるようになります。
従って、35歳を越えた頃から、いち早く腎虚対策(老化を進めないための養生)を行っておくことが大切。
養生に手遅れはありませんので、赤ちゃん希望の方は、今すぐに腎虚対策を始めましょう♪

2,肝鬱・・・女性の社会進出、仕事と家事との両立、複雑な人間関係等、精神的なストレスを受ける条件がたくさんあります。
精神的なストレスは、脳の機能を疲弊させ、自律神経のバランスを崩し、正しい月経を起こすためのホルモンにも影響しています。
月経周期がバラバラであったり、基礎体温がきれいな二層性になっていない場合は、脳を栄養する養生を始めましょう♪

3,痰湿・・・子宝希望の方には、伝統的和食で腹7分の少食をお勧めします。
糖分、脂質が多く、ミネラル、ビタミン、繊維が不足した現代食は、体の解毒機能を弱らせ、妊娠力を弱めます。
飢餓で苦しんでいる国では出産率が高く、飽食の国では出産率が低下します。
つまり、飽食すればするほど、種の保存の為の危機感が失われ、受胎しにくくなると言われています♪

4,お血・・・ストレスや冷え、湿気などで気血の巡り、そして水の代謝が低下すると最終的にお血体質になります。
子宮が冷えて、生理痛や筋腫がある場合はお血を除去する養生をすることで、着床しやすくなります♪

保健室では、体質と状況に合わせた漢方&養生法をアドバイスしていますので、子宝希望の方は、早めにご相談くださいね♪
また、まだ結婚はしていなくても、将来の出産に向けて養生されることは、とても大切な事ですヨ!

2013年7月23日火曜日

自律神経失調は、脳を滋養する

自律神経失調は脳を滋養する

原因不明の眩暈、ふらつき、動悸、息苦しさ、のぼせ、発汗、吐き気、頭重感等で、心配になり受診したところ、これといった問題がみつからず、”自律神経失調症ですね!”と言われて、ガッカリされる方があります。
器質的問題がなく、”よかったですね!”と言うと、決まって、”いいえ、私はこんなに辛いのです。何か病名をつけていただかないと、治療の方法もなく、安心できません。自律神経失調症とか、更年期ですね・・・では納得できません!”
とおっしゃいます。

西洋医学では対処法のない自律神経失調症ですが、東洋医学では、大いに得意とするところで、8割方が不足からくるものです。
例えば、
1,食事の内容に問題があり、良質のミネラルやタンパク質が不足していること
2,血や、髄を作る食事がたりず、脳が栄養されていないこと
3,睡眠が不足
4,頭、目の使いすぎ、気苦労により、肝血を消耗し、気血が巡らない
等々

自律神経失調症において、保健室で最もよくお勧めするものは、新ノーゲン+Wリンクル(プラセンタ)の併用療法です。
新ノーゲンの主作用は、1,脳細胞を栄養する 2,脳の神経伝達を改善する 3,脳の血流を増やす・・・の3つ
Wリンクルの働きは、1,タンパク同化作用により、血肉に変える力を増強 2,造血作用 3,ホルモン調整作用・・・の3つ
これらにより、脳を栄養することで、温度変化や様々なストレス時への予備能力が高まり、自律神経の反応が安定するようになります。

それぞれの症状に対応する漢方(標治療法)とともに、不足を補い、根本から体質を改善する方法(本治療法)を併用して行うことが、治癒へのポイントです。

2013年7月16日火曜日

夏バテ症の原因

夏バテ症の原因

1,汗のかきっぱなし

夏場は少し動いても汗をかきます。
水分と共に、ミネラルも失われてゆきますので代謝能力が低下して、疲れやだるさの原因になります。
梅生番茶や、ハチミツレモン水を一口づつ補給して、奪われた津液を補給しましょう。

また、夜間は、脱水がおこりがちです。目が醒めたら、水分補給できるように、枕元にもペットボトル水等を用意しましょう。
生脈宝、しほよもぎ等で、ミネラルバランスを整え、気と津液を補いましょう。

2,あっさりした食事

食欲がないからといって、冷や麦、素麺、冷や奴等ばかりでは、良質のタンパク質もビタミン、ミネラルも不足し、疲れやすくなります。
また、冷たい物のがぶ飲み、アイスクリーム等で胃腸は、冷えと余分な水分で疲弊してゆきます。
胃液が薄まると、ますます食欲が低下しますし、冷えた胃腸は、氷嚢の働きをして、まわりの臓器を冷やし、代謝能力を弱めます。
切り干し大根等の根菜のスープや、夏野菜のカレーで、胃腸の元気を取り戻しましょう。


3,クーラーのかかりすぎ

外気との温度差がありすぎると、自律神経の調整が不安定になります。
体に熱がこもっているのに、汗がかけず、めまい、動悸、立ちくらみがしたり、血圧の変動が激しい場合は要注意です。
高血圧の方で、冬場と同じ薬が処方されていて、血圧が下がりすぎている方は、主治医に相談され、お薬を変更していただくことも大切。
めまいや、ふらつきで困っておられる方には、新ノーゲンがお勧めです。

2013年7月9日火曜日

抗ガン剤のやめどきについて

抗ガン剤の止めどきについて

ご質問
抗ガン剤を2クール終えたところですが、この先どうしていったらよいか迷っています。

抗ガン剤は最初の2クールまでくらいが、最も効き、それ以降は、効き目よりも副作用が大きいと聞いています。
しかし、抗ガン剤をやらなければ、余命半年と言われており、不安です。
皆さんはどのようにしておられますか?

お応え
抗ガン剤をどうするかについては、状況や考え方によって色々なケースがあるので、何とも言えないです。
漢方のみでやられる方も、そうでない方もあります。
本人さんやご家族の考え方や意思が最も重要です。

一番問題なのは、抗ガン剤を漫然と使用され、どんどんと体力を消耗してゆくケースです。
抗ガン剤は蓄積毒で、回数を重ねるごとに、毒性は蓄積され、手足のしびれ、重篤な骨髄抑制等が出始めますので、そのような症状が出たらすでに危険信号と思ってください。
具体的には、リンパ球の数が1500以下になると再発、転移率が高く、免疫的にも非常に低下している状態です。
リンパ球の数は、白血球の数Xリンパ球の%です。
例えば白血球が6000あり、リンパ球が30%であれば、6000X0.3で1800です。
リンパ球の数が1800~2000であれば、ガンに対する免疫が十分にあり、発ガン、再発、転移をくい止める力があると言われています。
その他に、皮膚発疹が出たり、爪が痛む、手がしびれて、ものをよく落とす等の症状も要注意です。

抗ガン剤を止めたらどうするか?
についてですが、抗ガン剤を続行するほど、自分の免疫力が効かないようになりますので、少なくとも抗ガン剤治療中には、なるべく免疫を落とさない工夫をしてゆくことが大切です。
こちらの患者さんの殆どの方は紫霊芝を併用されており、何も服用されていない方と比べると、明らかに副作用の出方、体力、免疫力の消耗度が違います。

まだ十分に体力と免疫力があるうちに、抗ガン剤を終えて、あとは自分の免疫力でガンを叩く戦略を強化してゆくことがよいと思います。
例えば、紫霊芝や抗ガン生薬の喜寿、竜葵等の併用と、食養生、ビワ温灸等です。
養生して、自分の免疫力でガンを叩くことが最良の方法で、これには副作用がありませんヨ♪

2013年7月2日火曜日

補気養血粥

補気養血粥

術前、術後の体力回復、抗ガン剤治療中の副作用による、疲れ、無気力、息切れ、食欲不振等の気虚症状が起きているときには、補気養血のお粥が一番です。
特に、吐き気や嘔吐、腹脹、下痢等で体力を消耗しているときには、玄米にこだわらずに、白米を中心に、以下の食材を数品取り入れてお粥を作ります。

補気類:お米、鳩麦、山芋、じゃが芋、かぼちゃ、さつまいも、きゃべつ、カリフラワー、ブロッコリー、いんげん、栗、干し椎茸、鶏肉、鶏ガラ

養血類:人参、ホウレン草、落花生、プルーン、干しぶどう、黒豆、小豆、イカ、タコ


基本のお粥は、米半カップに対して、水5カップの10分粥です。
ハトムギや小豆、黒豆は、一晩浸けておくと、柔らかく炊きあがります。
味付けは塩で調味してください。