2012年11月27日火曜日

治るためのスイッチオン


治るためのスイッチオン!!!

生命というものは、寿命が来るまでは、何が起きても”生きよう!”とする力が働きます。
これが、誰もが持つ”治る力”です。
そして、その治る力を高めるのが、食事や、お手当てなどの養生であり、漢方薬等は治るための力を後押しします。
養生は基本的に体が喜ぶことであり、とても気持ちが良く楽しいものです。
養生をしているうちに、気持ちが安らぎ、体が培われ、そして知らず知らずの間に家族の和も出来上がってくる・・・・そういう素晴らしいものであり、養生に手遅れは決してありません。
私は、いつも養生に取り組む方に、”今がどん底やと思えば、何も怖くないよ!養生を始めれば、上向きになるばかりやから・・・!”と言います。
そして、何よりも大切なのは、本人に迷いがないこと!
”養生して、治してゆく!これで絶対に良くなる!”・・・という気持ちが、治るためのシステムにスイッチを入れ、体から治るためのホルモンや、伝達物質が分泌されてゆくのです。

ところが、何度このようなお話をしても、病院に入院されて、ドクターから否定的なお話をされると、一変に気持ちが萎えてしまい、それを機に今まで元気をなくされ、症状が悪化してしまわれる方が後をたちません。
先日も、状態は悪くないのに、たまたま腸閉塞を起こした方から、以下のようなメ~ルをいただきましたので、引用させていただきます。

 ・・・・・・昨日、先生にそのお電話をいただいた後、医療相談室で前から相談に乗ってくれている
看護師さんが部屋にきてくれたんだそうです。
 ただ、その看護師さんは「死ぬこと」を前提に話をされたそうです。
 妻はそのことに大変がっかりして、怒りすら覚えておりました。
 CTの画像を見て説明をしてくれたドクターも、治療しなければ余命はいつまでとか、

治療をしても「延命」を前提で話されるんですよね。
 東洋医学は患者に希望を与えますが、西洋医学は絶望を与えます…。
 高田先生にアドバイスいただけばこんなに元気になるのに。
 一刻も早く退院しないと、気持ちが死ぬ方へ持って行かれそうで怖いです。・・・・・・・

病院の先生は、一定の治療枠の中でお話をされますが、体を立て直す方法は、西洋医学の手法のみではありません。
本来、余命など誰にも決められるものではないのです。
こういったお話を鵜呑みにして、治る力を損ねてしまわないでください。
そして、もう一度前向きなシャワーを浴びて、治すスイッチをオンにしていただきたいと思います。

2012年11月20日火曜日

2型糖尿病はガンの養生に同じ


2型糖尿病はガンの養生に同じ!

成人の糖尿病予備軍に該当する方は膨大な数に昇っており、その殆どは2型の糖尿病です。
つまり、次にあげるような何らかの理由により、糖を処理するインスリンの分泌が悪くなったり、反応性が悪くなると、血糖値が慢性的に高くなってきます。
血糖が高い状態では、グルコースがもつ反応性が高いアルデヒド基が、血管の内皮細胞を傷つけ、内皮のタンパクと結合してゆき(糖化反応)これにより、微小循環が滞り、脳梗塞、認知症、狭心症、腎臓病、肝臓病、失明、壊疽、歯周病等、糖毒性により、全身をむしばんでゆきます。

それでは、その原因についてですが、
1,過食と食事の質(精製された白砂糖食品白米、粉食)、食事時間が不規則・・・血糖値が一気に上がる
2,持続的なストレス・・・食養生していても、交感神経が過剰に働く時間が続くと血糖値は上昇
3,筋肉をあまり使わない生活・・・筋肉を動かさないと、糖を処理するインスリンの反応性が弱まる
4,寝不足と就寝時間の不適・・・解毒のためのホルモン、神経伝達物質等の不足と消耗を助長する
の4つがあげられます。

早い話が、食事を腹七分の6号食にし、気持ちをおおらかにして、体を動かし、午後10時には就寝する生活をすれば、養生のみで進行を防ぎ、慢性のおけつを防止し、さらには発ガンも防ぐことができます。
この部分をさらに後押しするのが漢方と考えていただくとよいと思います。

★ーーーーーーー保健室では
1,糖の解毒を促進する・・・・タンポポ茶(ショーキT1)
2,養脳によりストレスを軽減する・・・新ノーゲン
3,補肝腎により陰を養う・・・通竅、プラセンタ(Wリンクル)
4,おけつ(合併症)対策・・・弁証
等をその方の原因をみきわめて処方しています。
糖尿病は、同じ生活習慣を続けることにより、静かに進行し、不可逆的なおけつ(合併症)を形成してゆきますので、早期より養生されることをお勧めいたします。

2012年11月13日火曜日

ガンの養生は補と瀉のバランス


ガンの養生は補と瀉のバランス

昨日、こちらの常連さんから、喜びのご報告があり、リンパに転移していたガンが小さくなりはじめ、先生に驚かれたということでした。
抗ガン剤も無理のない程度にやられたわけですが、養生のお陰で、副作用もほとんど出ることが無く、現在に至っています。

この方の場合は、抗ガン剤を受けられるということ・・・つまり究極の瀉剤(悪い物を解毒排泄するが、その分体力も損ないやすい)を体に入れるわけですので、それに負けないような体力を増強する補剤に重点をおいて、養生をお話させていただきました。

補剤とは気血を補い、気力の低下、食欲の低下を防ぎ、免疫力の低下(貧血やリンパ球の減少)を防ぐもので、その代表的なものが紅参やコエンザイムQ10,野生の紫霊芝、冬虫夏草などです。
これらの補剤は、
1,造血幹細胞に働き骨髄抑制を防ぐ
2,ガンが放出するトキソホルモンに拮抗し、食欲の低下を防ぎ、悪液質に陥ることを防ぐ
3,抗酸化作用により、異常な分裂を抑制する
4,副交感神経を刺激し、腸内の免疫を高める
等の働きがあり、体を立て直す方向へ働きます。

そして、養生として守っていただいたことは、
1,治る時間、治す時間に必ず就寝していること・・・・夜10時~朝5時まで就寝
2,体に負担をかけない食事で、栄養を補い、解毒力を高められたこと
3,経絡養生体操を行うことで、クヨクヨせずリラックスして、体を温める、血の流れをよくする、解毒を高める方向へ体がスイッチされてきたこと
の3点です。

最近は、このような方がとても増えてきています。
やることさえやれば、体というのは寿命が来るまでは、治る方向に働くようにできているものです。
まだ、多くの方が、病院にお任せの治療だけに頼っておられ、養生ということすらご存じないのが現状ですが、それをお伝えしてゆくのが、私達中医臨床家の使命だと考えています。

2012年11月6日火曜日

腸を正して免疫力を上げる


腸を正して、免疫力を上げる

皆さんは、朝一番の排便を眺めてみられる習慣がありますか?
便とは、その名前の通り、体からのお便りなんですね。
昨日までの食べ物が、間違っていなかったか、体の中で正しく栄養になったり、解毒されているか・・・等
全て、朝の便りから把握することができます。

体調が万全な時の排便は
1,便がコロコロしたり、細かったりせず、しっかりとつながっていること
2,色が濃い黄土色で、単一(よくこなれていて、まだらな感じがない)
3,悪臭がない
4,トイレの滞在時間が短く、排便後に残便感がない
等です。

1,便が気持ちよくつながらず、切れたり軟便気味である方は、食事につなぎとなる繊維質が足りないためです。パンや麺類などの小麦粉食は、腸のヒダに詰まりやすいので、玄米や雑穀を主食に切り替えてください。
慣れない方は白米に混ぜるところから始めましょう。

2,便が黒っぽかったり、よくこなれていない方は、とにかくよく噛むことを心がけてください。
そして毎回腹一杯食べないように!腹6分食を心がけると、腸の負担が減少します。

3,便に悪臭がある方は、動物性食品(肉、牛乳、卵、魚)を消化酵素の割合以上に摂りすぎている可能性があります。真夏にお肉を放置すれば、すぐに腐るように、日本人の腸は長く、腸内でのお肉の滞在時間が長いために、摂りすぎればどうしても腸内で腐敗しやすくなります。
このような状態では、腸内の免疫が正しく働きません。

4,トイレの滞在時間が長く残便感がある方・・・冷たい物を摂りすぎて腸が冷えていたり、ストレスや時間に追われた食事により、腸がリラックスできていない状態にあります。
ながら食いや、イライラしながらの食事は絶対に避けてください。

いかがでしたか?これからは、朝の便りから体からの信号を受け取り、体をいたわってあげてくださいね!