2012年11月13日火曜日

ガンの養生は補と瀉のバランス


ガンの養生は補と瀉のバランス

昨日、こちらの常連さんから、喜びのご報告があり、リンパに転移していたガンが小さくなりはじめ、先生に驚かれたということでした。
抗ガン剤も無理のない程度にやられたわけですが、養生のお陰で、副作用もほとんど出ることが無く、現在に至っています。

この方の場合は、抗ガン剤を受けられるということ・・・つまり究極の瀉剤(悪い物を解毒排泄するが、その分体力も損ないやすい)を体に入れるわけですので、それに負けないような体力を増強する補剤に重点をおいて、養生をお話させていただきました。

補剤とは気血を補い、気力の低下、食欲の低下を防ぎ、免疫力の低下(貧血やリンパ球の減少)を防ぐもので、その代表的なものが紅参やコエンザイムQ10,野生の紫霊芝、冬虫夏草などです。
これらの補剤は、
1,造血幹細胞に働き骨髄抑制を防ぐ
2,ガンが放出するトキソホルモンに拮抗し、食欲の低下を防ぎ、悪液質に陥ることを防ぐ
3,抗酸化作用により、異常な分裂を抑制する
4,副交感神経を刺激し、腸内の免疫を高める
等の働きがあり、体を立て直す方向へ働きます。

そして、養生として守っていただいたことは、
1,治る時間、治す時間に必ず就寝していること・・・・夜10時~朝5時まで就寝
2,体に負担をかけない食事で、栄養を補い、解毒力を高められたこと
3,経絡養生体操を行うことで、クヨクヨせずリラックスして、体を温める、血の流れをよくする、解毒を高める方向へ体がスイッチされてきたこと
の3点です。

最近は、このような方がとても増えてきています。
やることさえやれば、体というのは寿命が来るまでは、治る方向に働くようにできているものです。
まだ、多くの方が、病院にお任せの治療だけに頼っておられ、養生ということすらご存じないのが現状ですが、それをお伝えしてゆくのが、私達中医臨床家の使命だと考えています。

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