2013年10月8日火曜日

更年期と産後の養生

更年期と産後の養生

今更言われても手遅れ・・・・と思われる方もあるかもしれませんが、更年期の諸症状の度合いの強さと、産後の養生とは密接に関係しているので、ここにご紹介します。
更年期の症状の代表に上熱下寒があります。
上半身は、のぼせる、カーと汗をかく、めまい、耳鳴り、頭痛など
下半身は、膝腰関節の痛み、内臓下垂、子宮や膀胱の虚脱感、下半身に冷えなど

これらの症状は、体の上下を分断しているお腹と腰回りの帯脈の機能低下に起因しています。
帯脈はちょうど素麺を束ねている紙紐みたいなもので、微妙に伸縮を繰り返しており、その刺激により体の上下の気がうまく巡っています。
この働きが失われると、気の巡りが阻滞して、上はのぼせる、下は冷える、虚脱するなどの症状が現れます。

帯脈機能が落ちるとと、骨盤が開いて内臓が下垂し、内臓や子宮、腰回り、骨盤等の血流が悪くなり、下半身に痛み、冷え、虚脱の症状が現れ、逆に上半身には熱がこもり、圧がかかって精神的にも辛い状態になります。

この帯脈機能は産後の養生に大変に関与しています。
お産直後は骨盤が開いていますが、1ヶ月養生することで、次第に骨盤が閉じてゆきます。
産後に、すぐに動く、入浴する、洗髪する、目や耳などの感覚器官を駆使する、頭を使ったり、クヨクヨと思い悩む・・・などのことがあると、骨盤が十分に戻りきらずに、疲れやすくなったり、更年期を迎えて大きくホルモンバランスが変化する時期に、帯脈機能が失われて、強い症状が出やすくなります。

中国では、産後の養生をとても大切にしており、産婦は1ヶ月は床をたたまず、授乳と食事どき以外は横になり体を休めると聞いています。
そして、補気養血の食材をしっかりととって養生するため、強い更年期症状を訴える方が少なく、元気で乗り越えられるようです。

これからお産をする方は、後々のために十分養生なさってください。
また、すでに辛い症状でお悩みの方には、プラセンタや新ノーゲンとともに、帯脈薬を補います。
閉経に伴うトラブルには個人差がありますが、養生次第で、軽く短くなりますので、お困りの方はお早めにご相談くださいね♪

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