2008年8月12日火曜日

乳ガンで乳房に痛みがあるときの養生

一般的に、乳ガンでは痛みがないように言われますが、よくお尋ねすると、違和感、ひきつり感、ピリピリ、チカチカした痛みが、間歇的に現れる・・・・などと表現されることが多々あります。

女性は多くの方が、月経前症候群を体験されたことがあるかと思いますが、乳房が腫脹した感じとともに、乳頭部に触れただけで、飛び上がりそうに痛むという不快なもので、それに類似した感があるようです。

乳房の腫脹と間歇的な痛みの病機は、主に肝欝と考えられます。病気の心配、治療の不安等による情志刺激により、気が欝滞して流れが悪くなり、横逆して胃を犯すことで、肝と胃の経絡の両方の流れが阻滞します。乳頭部は肝の経絡に属し、乳房は胃の経絡に属しますが、痛みや腫脹は経絡の阻滞により引き起こされたと考えられます。

痛みが出たときは、肝の経絡をよくマッサージしたり、温めるとよいです。
2本の500ミリのペットボトルに、手で握れる熱さのお湯を入れ、両方の脇の下~体側部をよく温めます。また同様にして両方の鼠径部も温めてください。乳房は、蒸しタオルで湿布するとよいですが、その際にフランキンセンス、マジョラム、ラベンダー、グレープフルーツ、ジャスミン等をブレンドしたアロマオイルでお湯を作ると良いですね。リラックスすることがとても大切なんですヨ。

食事では、疏肝理気(気の巡りを良くすること)の食材・・・らっきょう、日本そば、大根、かぶ、大葉、エンドウ豆、蜜柑、オレンジ、ジャスミン茶などを取り入れます。

しこりが堅く、移動せず、熱感がある方は、軟堅散結(堅いしこりを柔らかくして散らすこと)の、ワカメ、昆布、メカブ、もずく、とろろ昆布などの海草類も同時に取り入れてください。

漢方薬では、疏肝理気、軟堅散結、清熱解毒等の組み合わせによる方剤で痛みが消失しています。

★保健室のお勧め・・・唐橘+南国刺五加、タンポポ茶+しほよもぎ、龍衣、紫霊芝等を状態に応じて組み合わせ、著効例が出ています。詳しくはご相談ください。

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