2008年8月19日火曜日

クーラーと急性の目の疲れ

目が疲れ、かすんだり、乾燥感があるのですが・・・・。という症状で保健室に来られる方が夏場に多い。
症状を聞いてみると、目頭のところをギューと押さえると気持ちよく、同時に後頭部や、両方の肩もパンパンに凝っていることがしばしば・・・。
さらに、大椎(首の付け根のグリグリの部分)がとても冷えて、血行が悪くなっている。

これは、太陽膀胱経の経絡が冷えて阻滞したことによる疲れ目であるとみて良い。
”長時間、クーラーが背中にあたっていたり、足元が冷えませんでしたか?”と尋ねると、”そのとおりで、足がとても冷えています”のお返事。
このようなときは、疲れ目の目薬を注すだけではダメ!足元と首筋から、寒邪が入り、太陽膀胱経を詰まらせてしまったものなので、葛根湯でそれを通し、さらに大椎と足首、目の周りを温めるとよい。(眼球は直接温めない方がよい)
私個人としては、葛根湯加辛夷川きゅう+松節(督脈に入る)の併用が素早くラクになり、気にいっている。

ドライアイでも葛根湯?と驚かれるかもしれないが、この場合は、経絡の阻滞により、滋陰されず乾燥感が出てくるものなので、葛根湯とツボの温陽により、乾燥感も消失してくる。

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