2015年3月17日火曜日

ガン手術に関するご相談と考え方

ガン手術に関するご相談と考え方

毎日、ガン患者さんが全国より訪れる薬局なので、セカンドオピニオン的なご意見を求められることもとても多いです。
本日も、87歳、86歳ご夫婦で老々介護暮らしをしておられる方から、ご主人に胃ガンがみつかり、手術を勧められたがどう思われますか?
というご相談を受けました。

このようなご相談のとき、手術をする利点と手術をするリスク、そして手術をしない利点と手術をしないリスクを明確にして、それぞれのライフスタイルも考慮された上で、ご家族で納得のゆく治療方針を決定できるようにアドバイスさせていただいています。
この例をもとに考えてみますと

状況
(周辺リンパに転移している可能性があるが、今のところ他臓器への転移が見られないということで、胃の全摘手術が提案された。
現在QOL・・・(生活の質)も良好で、心臓も丈夫く手術に耐えられるとの所見)

★手術をする利点★
1,ガンの部分を切除してしまうので、気持ちの上で安心できる
2,とりあえず悪い部分をとってから、養生により再発転移を防いでゆく方針がたつ

★手術をするリスク★
1,開腹手術により、活性酸素が発生して二次的な再発、転移を助長する可能性がある

2,胃全摘手術とのことで、胃切除後ダンピング症候群が現れる可能性が高い(病院では説明されなかったとのこと)
3,高齢とあって、術後の体力低下、ダンピング症候群に伴うQOLの低下、高齢の介護者にさらに負担がかかる

★手術をしない利点★
1,現在食欲もあり、不自由のないQOL良好な生活が、養生により保てる可能性がある
2,高齢とあって進行も早くなく、手術によりガン幹細胞を刺激しないこと
3,漢方+養生で、体に負担なく、ガンが進行しやすい体質を改善してゆける可能性がある
4,介護者に今まで以上の負担がかからない

★手術をしないリスク★
1,養生を取入れずに放置すれば、ガンが大きくなったり、他臓器へ転移する可能性がある
2,ガンがある!ということで精神的負担がある
3,状況が悪化したときに、”あのとき手術をしておけばよかった!”と後悔する可能性がある


それぞれの利点とリスクを考慮した上で、治療方針を選択するのは患者さん自身とご家族です。
同じ状況でも、考え方、性格、ライフスタイル等により、選択は変わってきますが、納得がゆき、後悔のない選択をしていただきたいと思います。
そして、選択した方法が、今の自分にとって最良の方法だと考え、後悔や迷いを打ち消して、養生に専念なさってください!!!

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