2018年10月11日木曜日

養生しているのに、がんの勢いが強い時

養生しているのに、がんの勢いが強い時

自分では養生を徹底しているし、漢方なども適切に取入れているにもかかわらず、腫瘍マーカーが上がる、新たに転移する、肝臓の数値が高くなる・・・などの減少は、慢性炎症が激しくなり、制御が効いていない状態です。

こんなときに同時に血液のデーターをみてみますと、赤血球、白血球が少ない、貧血がある、アルブミンが低い、食べられない割に血糖値が高い・・・などの数値を示していることが多いです。
慢性炎症を制御するのは、自分の体力や免疫力なので、栄養が不足し、それらの力が弱れば、慢性炎症を収めにくくなります。
タンパク質が不足して、最も最初に負担がかかる臓器は肝臓です。
アミノ酸は臓器を作っているだけでなく、臓器の働きにも関与しているので、不足すれば機能が落ちる、細胞の修復が効かず壊されるなどで、肝臓の数値が上がったり、解毒が効かなくなり、炎症をうまく収めることが出来ない結果、マーカーが上昇してくることになります。

このようなときは、今までの食事をもう一度見直し、適切な栄養を入れてあげること、吸収が悪いのなら、胃腸の働きを回復させること、などを考慮し、扶正力を高めるために補剤を使う必要があります。
胃腸の働きを回復させる・・・大熊柳や発酵紅参
気血を作る・・・コルマータQ10
良質なアミノ酸を補給する・・・エネスポ
など状態に応じた補剤をお勧めします。

そしてもう一つは、無意識的に慢性炎症を起こすような生活をしていなかったか?・・・・をチェックする必要があります。
例えば、心の勢いに乗じて予定を入れすぎ、気持ちは楽しいのだけれど、結果的に体に無理がかかっていたかもしれない。
頑張らなくては・・・と無理をしすぎていたかも・・・。
周りに気を遣うことが多くて、くたびれた・・・なども立派に炎症を助長する要因になります。
無理、疲れ、不眠、不安、心配事・・・などは交感神経を緊張させ、火に油を注ぐような行為なのに、無意識的にやっていることも多いのです。
抗炎症剤を使うだけでなく、是非、そのあたりをもう一度見直してください。

又、今年の夏は異常な暑さが続いたため、汗のかきすぎ、不眠が続いて、体が陰虚傾向にある人が多いです。
陰虚は慢性炎症の巣になるため、この秋に腫瘍マーカーが上昇する方がとても多いです。

しっかりと睡眠をとること、予定を入れすぎずにゆったりすること、滋陰清熱養血の食材をたっぷり補ってゆくこともポイントです。

養生していても状態が悪いときは、必ず原因があるものです。
体は刻々と変化していますので、常に体との対話を行い、軌道修正してゆくことも大切になります。

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