2009年3月25日水曜日

血に関する老化

シリーズ6回目 血に関する老化

若い頃は血気盛んな方もだんだんと歳とともに衰えが見られます。
それは、血の生成が衰えるためです。
ご存じのように、血は全身を栄養しているわけですが、特に血の消耗が激しい部分は、脳と目。
そして肝や腎もそうです。

皆さんが物事に集中したり、考えをまとめたり、良いアイデアが浮かんできたりするのは、脳が十分に血で満たされているときです。
ひとたび血が少なくなると、頭がぼうっとして、考えがまとまらない。
忘れっぽい。
やる気や気力が起きてこない。
そして熟睡できない・・・などの症状に見舞われます。

また、目は多くの毛細血管の集まりです。
血液が勢いにのって順調よく流れていれば、目は明るいのですが、パソコンのやりすぎ、テレビの見過ぎ、夜の読書等により、血を消耗すると、いっぺんに毛細血管の血流が低下し、目がかすむ、見にくい等の症状が出てきます。

肝や腎も毛細血管の集まりです。細かい血管に目詰まりを起こしたり、流れが細くなると、本来の機能を発揮することができません。
肝は体の各要所に血液を分配したり、体に入ってきたものを解毒したり、ストレスを上手くコントロールする働きをもつので、肝の働きが落ちると非常に疲れやすくなります。
また、腎は、成長、老化防止、ホルモン系の産生に関わる臓です。
腎の血流が低下すると、体が冷え、足腰が痛む、耳が遠くなる、白髪、禿など老化症状がでてきます。
血はとても大切ですね・・・。
次回は、血を増やす養生、血を無駄遣いしない養生についてお話しますね。

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