2010年3月2日火曜日

自律神経の揺さぶり

大きなストレスや強いストレスで過労が続いた後、起きることができなくなって寝込むことがよくあります。
私自身、日頃からそれをよく体験しています。
行事が続いて頑張れているうちは何ともないのですが、一段落ついて、しばしホッとすると、怒濤のように疲れが押し寄せ、眩暈、ふらつき、吐き気などに襲われ、頭を上げることができなくなるときもあります。
これが、かの有名な副交感神経反射ですね。
交感神経の緊張が激しければ激しいほど、その後の副交感神経の反射も大きくなるということです。

人の体というのは、このように陰陽のバランスをとっているのですね。ちょうど、弓矢を大きく引けば引くほど、その反動も大きいのと同じ。交感神経の緊張がほどけて、一気に緩めば、末梢の血管が拡張しすぎて、だるい、起きられない、何をする気もおこらない、眩暈、ふらつき、そして頭痛、嘔吐、下痢などを伴う場合もあります。

この理屈を知らないと、一体突然自分はどうしてしまったのだろう・・・・と悩み病院を転々とすることになります。反射は一時的ですので、しばらく続けば収まります。

一般的には、強いストレスが続いた日時と同様の期間くらいと思っておけば大丈夫です。
私は、自律神経の失調は、その病位が少陽にあると考えていますので、柴胡剤で和解することが多く、これが非常によく効きますね。

歳とともに、無理が効かなくなりましたので、頑張りすぎないこと。そして、小さくなった陰陽のボールも補って、欠けを作らない治療が大切です。

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