2011年2月1日火曜日

更年期症状

症例 47歳女性 眩暈と強い肩こり

昨年あたりから、生理が3ヶ月ほど飛んでしまうことが年に2~3度ある。
今回も生理が2ヶ月飛んでいたが、やっと来たと思いきや、量が大変に少なく、出たり出なかったりが10日間ほど続いている。
とにかく、異常なほどの肩こり、首の詰まりがあり、食後の眩暈感、疲労感、寝ても寝ても疲れがとれない、また午後になると体が熱っぽくなるなどの症状を伴っている。
この方は、お産の後にリウマチ歴があり、漢方で治しているが、ちょうど1年ほど前から小指の第一関節が腫れて痛みが強くなっている。

ぴょんの解説
一般的に閉経が49プラスマイナス5歳と言われるので、この方も更年期にさしかかっているようです。
閉経前後になると、卵巣の機能が低下して女性ホルモンの分泌が少なくなり、逆に性腺刺激ホルモンが大量に分泌されるなど、様々なホルモン量のアンバランスが生じます。

女性ホルモンには、血流を良くする、脂質の代謝を高める、骨を守る、解毒力を高めるなどの素晴らしい働きがありますが、これが不足することで、血液力が低下し、一時的にからだのあちこちで不具合が生じます。
女性ホルモンが減ると、カルシウムや鉄の吸収力も低下し、血液も薄まりやすく骨粗鬆症や貧血も起こしやすくなります。

肩こり、疲労感が強く、寝ても疲れがとれないのは、血液が薄いこと、ミネラル不足により解毒が低下して酸化毒で血が汚されているためと考えられます。

また執拗に分泌される性腺刺激ホルモンは、いわゆるホルモンの空だき状態で、体に熱をもたせ、顆粒球が有位になり炎症を助長する、交感神経の異常緊張が続く、血流低下、血糖値、脂質の上昇、骨の密度低下、解毒力低下などの弊害をもたらします。

更年期の症状が強く出るか否かの差は、
1,十分なミネラルバランスを保っている
2,血液力(量と質)が十分ある
3,五臓のバランスが保たれている ・・・多くは肺脾腎が弱まり、肝心は亢進しやすい
の3つです。

この方には
1,体液そのもののバランスのミネラルを補給する、”しほよもぎ”・・・・海のミネラルをそのまま吸い上げた海藻
2,血を作る力と、女性ホルモン活性を高める”Wリンクル”・・・豚の胎盤エキス
3,脾虚を改善し、体の余分な質と熱をとり眩暈やだるさなどの不快症状をとる”升降丹”

を併用し、3日目あたりから症状の緩和が見られています。
食養生として、玄米食+お味噌汁を基本に、新鮮な緑黄色野菜、海藻を努めてとることがポイントです。
酸化を促進する、動物性の食品や、甘いお菓子などは控えます。

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