2011年3月2日水曜日

白内障の養生法

白内障は西洋医学的には元に戻ることのない病気と言われます。
けれども果たしてそうでしょうか?
勿論、完全に濁りきってしまい、日常生活が不自由な状態であれば手術されることをお勧めしますが、もう少し早い段階であれば、東洋医学的には十分に対応することができます。
絶望的だと言われた末期ガンの方ですら、回復する方もあるように、人の体は生きる限り、治す方向へ復元する力が働いています。
白内障の原因は、老化による細かい毛細血管の酸化と、冷えや交感神経の緊張による血流不全なのですから、それと反対のことをすればよいわけです。

すなわち
1,食べ過ぎないこと・・・腹七分の少食
2,砂糖、動物性タンパクと脂肪、油料理、添加物の多い加工食品等で血液を汚さない
3,玄米を中心に野菜、海藻、豆、黒い食品を積極的にとる
4,寝起きを午後11時前、午前7時前とし、熟睡により解毒を促進
5,半身浴、耳と頬の温灸により血流を回復
6,持続的緊張はこまめに断ち切る
7,パソコンや読書、細かい作業等は1時間以上続けず休憩してまばたきする
などの養生をした上で、さらに漢方で治癒力を後押しします。

老化とは、五臓の弱りとそれに伴う解毒力の低下です。
特に目は肝腎の虚損から老化しますので、シャエンシや杞菊地黄丸などの補剤をベースに使ってゆきます。
ドライアイがある方や、アレルギー性の目の違和感をお持ちの方は通竅でバランスを整えます。
そして、解毒を助けるのはおなじみのタンポポ茶です。
基本はこのように補臓の漢方と解毒の漢方です。

この二つを併用することで、白内障の主な症状・・・視力低下、まぶしい、かすみ目、物が二重に見える、明るいところでも暗いところでも見づらいなどの症状が改善しています。
その他に、目の炎症が強く、赤目、痛みがある、涙が多いなどの症状がある場合は、抗酸化力の強い松康泉を併用します。
また、目がコロコロして違和感がある、頭が重い、目が腫れた感じがするなどの痰湿症状を伴う時には、センザンショヨを併用して大変に効果をあげています。

養生と漢方で改善している方はたくさんおられますので、あきらめずにどうぞご相談ください!

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