2011年12月7日水曜日

皮膚病の基本は解毒

今年の夏は蒸し暑く、ダニの被害も多かったようです。
毒虫に刺されたり、ダニに数カ所噛まれた後、皮膚の弱い方や体が疲れている方は要注意です。

こちらに来られている方ですが、夏に数カ所ダニに噛まれ、その後急激に発疹が拡がり、症状がどんどん進展して体のあちこちから痒みや汁を伴う発疹が出て、皮膚がリンパ浮腫のようにパンパンに腫れた方がおられました。
ステロイド、抗アレルギー剤、抗生剤などが処方されていましたが、回復の兆しが見られず、病院で”ハンセン病かも・・”と言われ、検査の結果陰性であったにもかかわらず、念のため!と薬を処方され、恐ろしくなって相談されました。

ダニに噛まれると、確かに痒みと炎症がひどいですが、これほどまでに連鎖的に皮膚症状が出てくるのは、ダニの毒によって免疫が刺激され、敏感になっているためと考えられます。
免疫がバランスを崩して過剰になると、普段は何ともない食べ物でも発疹が突然現れたり、毛染めやヘアマニュキアでも発疹が現れるようになります。
その他に、埃や花粉にも要注意です。
特に食べ物の影響は口の周り、頬など顔面と前胸部、肩胛骨回りに発現しやすく、花粉、埃、排気ガスなど、吸ったものによる影響は手足から現れる傾向があります。

このような免疫過剰状態に陥る理由は、無理のしすぎ、過労、寝不足、心配事などのストレスにより、五臓が弱っているために、外からの守りを強化して、これ以上体に刺激を入れないように、体が緊急体勢に入っているためです。
このときの養生の基本は、少食にして体を温め、睡眠をしっかりとって解毒を促すことです。

★保健室での漢方処方★
この方の場合、ショーキT1一日3袋、紫霊芝一日24粒で、一日ごとに症状が回復し、肌が綺麗に元に戻ってきました。
症状があまりにも激しい場合は、強い清熱解毒剤と免疫調整剤が必要であり、紫霊芝を用いるのが近道です。
また、患者さんは保湿などの外用剤を希望されますが、それがまた刺激になることも多いので症状がおちつくまで使用を控えた方がよいですよ。

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