抗ガン剤を賢く受けるコツ
ガンがみつかったからといって、慌てて右往左往しなくても、それによって突然、死に至るような事態は殆どないといってよい。
ガンは、脳出血や心筋梗塞に比べれば、はるかに余裕がある疾患と言える。
つまり、養生次第で回復、好転が望める疾患の一つと言って良いと思う。
ところが、多くのガン患者さんが苦しみ、体力を落として好ましくない結果になるのは、明らかに治療方法に問題がある。
つまり、予防の目的で漫然とお薬を飲み続けたり、次々と新しい抗ガン剤で追い込んでいくというやり方に運悪く出くわしてしまうと、取り返しのつかないことになりかねない。
そういった事態に陥らないために、抗ガン剤の本質を勉強しておくことは大切!
以下にポイントとしてあげておくと
1,抗ガン剤は、悪性(分裂の激しい進行ガン)の細胞であるほどよく効く
2,抗ガン剤は、分裂の激しい細胞に作用するので、骨髄や消化管の粘膜等の細胞、毛母細胞にもよく作用してしまう
3,逆にいうと、ガン細胞があっても、たまたま分裂中でなければ、作用しない。
細胞は分裂するとき、ミカンの皮のようなガードを解除して分裂してゆくが、分裂していないときは、このガードにより外部刺激から守られており、この状態では抗ガン剤は細胞に届かない。
抗ガン剤が何クールも行われるのは、このようなとりこぼしがあるため。
4,抗ガン剤は最初のうちほどシャープに作用するが、その後は抗ガン剤に対して耐性となったガン細胞が生き残るので、だんだんと効き目が落ちてくるが、副作用としての毒性は蓄積されてゆく
つまり、抗ガン剤で完全にやっつけることはかなり困難
5,回数を重ねる事に、骨髄抑制がおきて、免疫力が低下するために、新たなガンのパトロール機能を失い、再発しやすい状況が形成される
というようなことです。
抗ガン剤が、確実にガン細胞にのみ作用してゆけば理想ですが、残念ながらそうではないので、抗ガン剤を受けられる方は、ご自身の体の状態と相談しながら、くれぐれも無理のないようにお願いいたします。
抗ガン剤を受けられる場合は
1,自分のガンがどのようなタイプなのかをよく知ること
2,抗ガン剤を受けられるのであれば、同時に免疫力を損なわないサポートをしてゆくこと
3,体調をみて中止を決意する勇気をもつこと
4,治療中も治療後も必ず養生を取り入れてゆくこと
が大切です。
保健室では、ガン治療中の養生について、個別講座を開いていますので、治療の前に是非、養生を勉強されることをお勧めいたします。
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