2012年10月3日水曜日

ガンと補剤の効用


ガンと補剤の効用

ここのところ、毎回のように書いていますが、長い酷暑を終えた体は、ちょっとやそっとでは回復できないほど疲れています。
汗のかきすぎと、熟睡不足による津液の消耗、胃腸機能の低下による栄養の不足が、免疫力の低下を招きます。

朝晩、乾燥した涼風が吹くようになってから、咳き込みが激しく、細い血管が傷ついて血痰が出てくる方や、ガンが少し大きくなって不安を感じる・・・というようなメ~ルを頂いていますが、このような場合は、先補後瀉で、補う治療を優先すべきと考えます。

一般的に、初期のガンは、気血水の不足というよりも、有り余り滞ったものが原因であることが多いのですが、抗ガン剤等の侵襲的治療を長く続けた後は、消耗(気血精の虚損)によるおけつが生じやすくなります。
気がなければ、動かない、血がなければ栄養できない、免疫細胞も働かないので、虚損による症状が出た場合は積極的に補い、体を立て直してまいりましょう。

具体的には、発酵紅参や、コルマータQ10(コエンザイムQ10+紅参)、棗参宝、通竅等の補剤をそれぞれの症状に合わせて使ってゆき、食事も気血の回復を促す食材を優先します。
ビワ灸で温陽することも、体を養う補の養生です。

よく”元気を回復するものをとったら、ガンも元気になってしまいませんか?”というご質問を受けますが、ガンは、宿主の環境の不具合に乗じて発生したものですので、宿主の体力と免疫力が回復すれば、自然と退散に追い込まれます。

現在、体がしんどくていろいろな症状が出ておられる方・・・・特に抗ガン剤等を長く続けておられる方は、体力の立て直しの養生に注力なさってくださいね♪

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