気虚の症状の不思議
気虚とは、その名前の通りに、気が不足する状態です。
その中の症状に、尿閉があります。
尿閉とは、尿が出ない、あるいは、頑張って力んでも、尿の出が極めて悪い状態を言います。
つまり、元気がなくなると、尿も出ない・・・ということになりますね?
私自身も、疲れがひどくなると、このような状態を何度も体験しています。
この理由の一つめは、気の不足による、推動作用の低下です。
私たちの体のメタボリズム(代謝)は、気の働きにより、行われているので、気が不足すると、消化、吸収、排泄の全てが、低下します。
もう一つは、肺の気に関係しています。
肺は一身の気を司る働きがあります。
元気がないということは、肺の気を司る働きが低下しているということなので、声も出ないし、肺の宣発(毛穴を開閉し、気の出入りを司る)も粛降(食物、水分等、下へ降ろし、解毒代謝してゆく働き)も正常に行われません。
肺の働きは、急須のフタの穴と同じです。
急須の穴を塞ぐと、傾けてもお茶が注がれなくなるのと同じで、肺の働きが落ちて、肺の穴(毛穴)が塞がれると、尿も便も出にくくなります。
こういったことから、私たち漢方家は、気虚からくる尿閉や便秘に、補気薬を併用します。
疲れると、尿が出にくい、むくみやすい、便秘してしまう・・・などの症状でお困りの方は、コルマーターQ10などの補気薬を服用し、とにかく十分に睡眠時間をとっていただくことをお勧めいたします。
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