思い、憂うと脾を傷める
性格かもしれませんが、先のことをくよくよ悩んでみたり、過ぎ去った出来事を悔やんでみたりする方、ああでもない、こうでもないといつも堂々巡りして前に進めない方は、脾の働きが弱い方が多いようです。
中医学では、思い悩んだり、憂う感情は、脾を傷めるといいます。
これは何故かと紐解いてみますと、このような感情が生じたときは、脳に血液が集まり、胃腸には血液が準備されていないために、”今、食事が入ってきても、消化吸収できませんよ!”というサインを送り、食欲を落としているのだと思われます。
脾の働きは、摂った食事を栄養に変えて、血肉に変換させるものなので、このような状態が長く続くと、次第に血液も不足してきますし、五臓の力も弱ります。
血が不足すると、考えがまとまらなくなり、同じ事を何度も堂々巡りして抜け出せなくなり、結果的に脾を傷めるという悪循環に陥りやすくなります。
卵が先か、鶏が先かの問題と同じですが、思い悩む傾向にある方や、考えがまとまらない方は、棗、山芋、栗、レーズン、プルーン、紅参などで、脾気を補い、血を養ってゆくことが大切です。
漢方では紅参と冬虫夏草などが配合された通竅や、棗、人参、阿膠が配合された棗参宝などを使ってゆきます。
もう一つは、思い悩む自分の癖に気づくことです。
気づいたら、”またやってしまった、この癖や~めた!”と、スイッチを入れ替えることですね♪
性格を変えるのは難しいと思われるかもしれませんが、訓練により潜在意識に入ると、大らかで前向きな性格に変わることができますヨ♪
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