燥邪は肺を傷む
ここのところ、空気が乾燥して一気に冷え込んできました。
体に余分な湿が多い方には、楽な時期になりますが、潤いが不足している方には、要注意の季節です。
乾燥に最も影響を受けるのは、五臓の内の肺そしてそれに対応する腑である大腸です。
肺と大腸は、ウイルスや細菌、そして異物を体内に取り込まないように粘膜免疫のバリアーで、外界と体内を隔て、見張り役を司る働きがあります。
粘膜免疫が十分に働くためには、粘膜に潤いがあることが必須で、それによりリンパ球などの免疫細胞が有効に働くことができます。
目、鼻、喉、気管支、肺、胃、腸、膀胱などすべて粘膜で覆われており、粘膜が乾燥すると感染しやすくなり、容易に炎症を起こすようになります。
粘膜の乾燥を防ぐためには、加湿器等でお部屋に適度な湿気を保つこと、特に喉が乾燥して空咳等が出やすい方は、緩くマスクをして眠られることをお勧めします。
また、食品では、納豆、もずく、山芋、おくら、豆乳ヨーグルト、こんにゃくゼリー、ハチミツなどのネバネバ滋陰食品を取り入れられるとよいですね。
保健室では、ツバメの巣ゼリーやエキスをお勧めしています。
喘息やアレルギー性の咳にお悩みの方は、いつもより通竅の量を増やしてください。
通常1日3回2錠を1日4回2~3錠に増やして、肺脾腎を強化することができます。
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