2015年12月3日木曜日

食べているのに体重が減少するとき

食べているのに体重が減少するとき

自分では食事をちゃんとしているつもりなのに、体重がどんどん減少すると、どなたも大変に心配になります。
急激に体重が減少する疾患の可能性としては、
1,糖尿病による、糖代謝の異常
2,甲状腺疾患による、基礎代謝の亢進
3,胃や大腸など消化器系統の病気
4,悪性腫瘍
5,結核
6,鬱病等の精神疾患による、自律神経の乱れ
等があげられます。

これらの病気により、食欲が低下して食べられなくなって体重が減少することもありますが、食べているのに体重が減少してくることもあります。
このあたりのメカニズムは、まだ詳しくわかっていないようですが、これらの病気により、自律神経の消化吸収に関わる部分のスイッチが作動して、代謝異常を起こすのではないかと考えられています。
また、例外として、玄米菜食等の養生食を始められると、一般的に体重が低下してゆく方が多いのですが、この場合は体調が良ければ問題ありませんので、ご安心ください。

さて、1~5のような疾患が確定した場合には、それらの疾患の治療が先決となりますが、それらの疾患が全く見つからない場合には、精神的な疾患による体重減少を疑ってみる必要があります。
体重減少が始まる前に、ご家族についての心配事、自分の将来についての心配事、体の症状への捕われ等が長く続かなかったでしょうか?

心配や不安が長く続くと、セロトニン等のリラックスさせるための神経伝達物質が枯渇してしまい、その結果、持続的な緊張状態に入り、脾胃の消化吸収力が抑制されてしまいます。
このモードに入ると、物事を楽観的に捉えられなくなります。
さらに、食べるのが苦痛、眠れない、体がカチコチになり随所に痛みや凝りなどの不具合が現れたりします。

この悪循環を断ち切るためには、あれこれ考える脳を休めることにより、枯渇したセロトニンを補充すること、、、すなわち骨格筋を動かす(体操や散歩でOK)ことです。
体を使ったり、手作業に集中することで、脳は休ませてもらえて、リカバリーすることができます。
深呼吸や、郭林気功もお勧めです。
どうか焦らずに、気長に体を動かしてみてください。

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