こむら返りが頻繁に起こるとき
こむらがえりは、安静時や夜間の就寝時に起こりやすく、その痛みは凄まじいものがあります。
一般的にふくらはぎがつることが多いですが、長く激しい痙攣性収縮が起きると、反対側の筋肉にまで影響が及び、すね側の筋肉がつったり、太ももの筋肉までつることもあります。
これは、ふくらはぎの筋肉が、収縮するために、太ももの筋肉が伸ばされ、それをもどそうとする反射が起こるために、今度は太ももが収縮する・・・というような連鎖的な反応のようです。
こむらがえりが、就寝時に起こるのは、骨盤の緩みにより、筋肉が弛緩するのを元に戻そうとする反応のようですが、一度起きるとその刺激によりクセになりやすいのが厄介です。
こむらがえりは、何らかの原因で筋肉の血流が低下するときに起こりやすく、閉塞性動脈硬化症、糖尿、腎臓病、肝臓病、脳梗塞や心筋梗塞の前触れ、椎間板ヘルニア、脊椎管狭窄症などの疾患が隠れていることもあるので、頻繁に起こる場合は受診して、基礎疾患を治療することが先決です。
基礎疾患が全く無い場合は、筋肉疲労の他、栄養バランスの悪さによるビタミンや、ミネラル、電解質バランスの失調(汗のかきすぎ、下痢など)、足腰の冷えや血虚からくる、下肢の血流障害などが疑われます。
糖質の摂りすぎによる、ビタミン、ミネラルの消耗、そして糖質制限食による、ビタミン、ミネラルの不足でも起こりやすいので、まずは今一度食事を見直してください。
漢方では、こむら返りの頓服として、”勺薬甘草湯”を用いて、筋肉の痙攣を治めますが、同時に発酵紅参や循環元(田七人参製剤)等で血行動態そのものを改善する本治療法を併用します。
尚、糖の値が高ければ、タンポポ茶(ショーキT1)等で解毒を促進することも大切です。
こむら返りは、発作が起きたらなるべく早く収めることが大切。
収縮した筋肉を叩いて揺らし、筋肉の緊張をとります。
心臓へ向かって、ふくらはぎを撫でる他、ユタンポや蒸しタオルで温めるのも効果があります。
就寝前に、入浴で体を温めながら筋肉をゆっくりと伸ばし、湯冷めをしないように休みます。
ユタンポをふくらはぎの下に置いてみるのもよいです。
毎晩続いているときは、勺薬甘草湯と紅参を服用して休んでください。
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