2015年12月16日水曜日

食養生について

食養生について

養生とは、命を養うことで、食養生とは命を養うための食事であるはずです。
うちには猫ちゃんが6匹いますが、食事の時間になると”猫まっしぐら・・・!”とばかりにお茶碗に顔を突っ込んで、がむしゃらに食べています。
2匹の子猫は、半年前まで掌に乗る大きさでしたが、モリモリと食べてすっかり大きくなりました。
成長してくれた猫ちゃんをみていると、”命が助かって、大きくなってくれて良かった!”と感無量になります。

さて薬局には、養生中の皆様が訪れますが、悩みの一つに”何を食べてよいかわからなくなった。今まで食べていたものが体にとってはダメで、アレもダメ、コレもダメ!と思ったら、すっかり食欲がなくなり、生きる元気も無くなってしまいました!”
というご相談がとても多いのです。

例えば、
★無農薬有機栽培の徹底した玄米菜食にこだわり、遠くまで食材を買いに出かけて、それだけでも疲れる・・・。
★料理があまり得意でなく、野菜スープが良いと聞いたら、そればかりでレパートリーがなく、嫌気がさしてしまう・・・。
★養生食が自分が好きな食事ではないので、少ししか食べられず、どんどん痩せて体力がなくなってしまった・・・。
★ガンをやっつけるための食事をしていたら、生きる元気もやっつけられてしまった・・・。
いかがですか? 心当たりありませんか?
命を養うための食事であったはずが、命を削る結果になっていたら、それは本末転倒ですよね?

食養生とは、そのときの体の状態に応じて、生きる力を回復させるためのものです。
手術の後は重湯からはじまり、しだいに何分粥に変えてゆきますし、風邪の時はお腹に優しいお粥をいただきますが、実際それが一番美味しく食べられる状態ではないでしょうか?
胃を切ったあとに、ゴツいステーキが出てきたら、皆さん”これ大丈夫?食べられないよね?”とお腹と相談するでしょ?
それが体の声を聴くということです。

60兆個の細胞のうち、殆どは正常細胞で、ガン細胞はその中の僅かです。
まずはこの正常細胞を養ってあげなくては、ガンに打ち勝つための抗病力まで低下してしまいます。
あまりにも悩んで食べられないのであれば、それを緩めて栄養を入れてあげる必要がありますし、貧血や筋力低下でフラフラになっているのであれば、それを養うタンパク質を摂る必要もあります。

食養生は、体が今最も必要なものを補給するわけですから、本当はとても美味しいのです。
美味しくいただく工夫も勿論大切ですが、体に合っていると、食材そのものから滋養と旨みが感じられるようになります。
養生上手な方ほど、この能力に長けてきますので、今の食事に疑問を感じている方は、もう一度食養生を見直してくださいね!
ご相談にのらせていただきますヨ♪

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