ストレスで上がる値
食養生を頑張っていて、病院のお薬も飲んでいるのに・・・値がなかなか下がらない!!!
という悩みをよく耳にします。
代表的なものは、血圧(特に下の血圧)、血糖値、悪玉コレステロール
先日、無意識ストレスのお話をしましたが、体がストレス状態を感じると、それに対応するホルモンが出て、戦闘態勢状態を作り出します。
具体的には、状況に応じて臨機応変に対応できるように血圧を上げ、血糖値を上昇させてエネルギーを作り出し、肝臓でコレステロールをどんどん合成して、全身に運び、血管が破れたり出血しないように血管壁を肥厚させたり、血液を固まりやすくさせたりします。
これは、体にとって緊急事態用の仕様で、長く続けば逆に体に負担をかけてゆきます。
血圧、血糖値は何となくわかるけれど、コレステロールも???
と思われる方が多いようです。
コレステロールは食養生していてもなかなか下がりにくい値のひとつです。
それは、コレステロールの8割が肝臓で合成されており、残りの2割が食事からのもの・・・。
コレステロールはすごく悪者扱いされますが、ストレスに応じて血管を守る、性ホルモンをはじめ、体にとって必要なホルモンの原料になる・・・等の大切なもので、無意識ストレスがあれば、常に合成され続けます。
つまり、無意識ストレスがあれば、それに対応するために体は血圧、血糖、コレステロールを上げて頑張っているのですから、無理矢理に西洋薬で下げても、大元の無意識ストレスを取り除く養生をなさらなければ、体は混乱を起こしてしまいます。
そういった意味で、お薬を飲むだけでなく、是非養生を併用していただきたいのです。
漢方薬や食養生、生活養生は、数値だけに囚われるのでなく、体の中身を変えてゆく働きがあり、何よりも恐ろしい合併症を防ぐ働きがあります。
長い間かかって作られた体質や考え方は、養生を根気よくすることで少しづつ改善されてゆきます。
定期検診で結果が悪くても、諦めたり、焦ったりせずに、それを道標として養生をコツコツ続けてください。
養生は年単位ですが、必ず結果はついてきますよ♪
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