2008年10月16日木曜日

この季節に多い少陽の病

異常なほどに暑かった夏が過ぎ、朝晩めっきり涼しくなりました。
それでも昼間はまだ汗ばむ陽気の日もあり、かと思えばかなりの寒さの日もあり、着る物にも困りますね。

夏の陽の気が衰え、冬の陰に向かうとき、陰陽はこうして微調整されながら次第に冬に向かいます。
これは、私達の体も同じ。
人が四つ足だった頃の名残で、背中側は太陽を背に受けるので陽・・・夏の支配お腹側は地面に向いているので陰・・・冬の支配と考えると、春と秋はちょうど陰陽が半々で、体側部を示します。

現在はこの体側部に症状が出る方がとても多いです。
例えば、三叉神経痛、肋間神経痛、坐骨神経痛、偏頭痛、耳の病気、胸脇部の張る痛み、 その他、昨日まで異常が無かったのに、朝起きたら、体が重い、だるい、胃腸がスッキリしない、微熱っぽい・・・などこれらを少陽の病と呼んでいます。

こちらでは、この季節、柴胡桂枝湯が大活躍しています。
この地方だけかもしれませんが、柴胡桂枝湯がピッタリと合う女性がとても多いですね。
もともと胃腸があまり丈夫でなく、ストレスも溜めやすい傾向の方が、上記の症状に陥ったとき、常備薬として、柴胡桂枝湯を置いておくとよいですね。
錠剤も便利ですが、日頃のお勧めは煎じ薬です。お茶のようにわかすだけでよいのです。

私は、寒さで目が覚めた朝は、柴胡桂枝湯を煎じて、まずお腹を温めます。”今日はしんどくて働けないかも・・・・”と思っていても、15分も経たないうちに、いつもの元気が出てきます。娘もそうです。
この季節は、常に保健室で煎じていますので、具合の悪い方は、お立ち寄りくださいね。

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