骨転移、転移再発予防の為などに、多くの方にお手当てを実行していただいています。
痛みは、”通じざれば即ち痛む”と言われるように、気血の流れが滞ってしまうと、痛みが生じます。
一般的に鎮痛剤は、急場の激しい炎症以外に用いると、どんどんと体を冷やし、結果的に流れが悪くなり、難治性の痛みとなってゆきますので、慢性的に用いない方がよいと思います。
漢方薬では、血流を改善したり、温めたり、経絡の通りをよくするような方法で、痛みをとってゆくものがあります。
漢方薬と平行して、食事療法とさらには生姜湿布、こんにゃく湿布、枇杷の葉温灸、せんねん灸、ペットボトル温法、ユタンポ温法、半身浴、手足浴などを上手に組み合わせ、体を温め、血流を改善して痛みを和らげるお手当てを実行してゆきますが、お手当ての最中にかえって痛みが激しくなる方がシバシバあります。
これは、血虚で冷えがキツイ方・・・・つまり血の流れが細く滞っており、体が冷えておけつを作っているような方に多いのです。
何故かと申しますと、今まで血が通っていなかったところに、一気に血流が押し寄せ、組織の修復が始まるためです。なかったところに血が集まり、どんどんと脈打つように突貫工事を始めるイメージをしてください。
したがって、”お手当てをして悪くなった・・・・”と考えがちですが、これは治るためのひとつの課程ですので、痛みが出たら、”しめたっ”と思って、気を取り直してください。
ただ、あまりにも痛みが強く、耐えられない状況であれば、強い熱を加える方法でなく、ユタンポや温灸でじんわりとお手当てをし、ならしてならして、少しずつ血流を回復させながら、徐々に強い熱を加えるような方法をとってみてください。
お手当ては、基本的に患者さんがリラックスできて、”きもちがいいなぁ”と思える方法がよいです。リラックスできているときには、リンパ球も増えて免疫力も上がります。無理なく気長に続けることが大切です。
0 件のコメント:
コメントを投稿