2008年11月19日水曜日

お手当て養生法の意味

こちらでは、痛みがある方や、ガン、不妊など冷えが強い体質の方に、生姜シップ、半身浴、温灸、ペットボトルやユタンポでの温め療法をアドバイスしています。

ここのところ、急激に寒くなり、もともと冷え性がある方には辛い季節になりましたね。
寒さは収引性、凝滞性の性質があり、強い痙攣や攣縮を起こしたり、患部を氷のように固めてしまう性質があります。
普段から、血の流れが細い、ストレスですぐに気血の流れが塞がれる、筋肉疲労があるところへ、冷えが入ると、気血の流れが完全に塞がれ、酸素や栄養不足に陥った組織は傷害されてゆきます。
そのため、これではイケナイ!と体は認識し、アセチルコリンやプロスタグランジンなどの化学物質を放出して血管を拡張し、組織を修復しようとします。
このときに生じるのが、これらの発痛物質による治癒反応の痛みです。
従って、この反応を鎮痛剤の連用で止めれば、治癒の課程を残念ながら妨げてしまいます。

けれども、痛みは誰にとっても耐え難いもの・・・・。
それで少しでもその痛みを緩和するのがお手当てです。
皆さん、入浴したり、ユタンポや生姜湿布などで温めているときは痛みが遠のきます。
コレは何故か?温めれば、体は緩み、緊張がほぐれて血行がよくなります。
つまり、アセチルコリンやプロスタグランジンなどの発痛物質を放出して、無理矢理血管を拡張しなくても、十分に血が流れ、組織に酸素や栄養が行き届くため、痛みが和らぐのだと思います。

これと同じ働きをするのが、血行を良くすることにより痛みを和らげる、漢方の痛み専用薬です。
体を中から温める食事や漢方+外からのお手当て養生で、今まで細かった血の流れが回復すれば、やがて完全に痛みはとれて、元気な体になります。
どうか気長に、そして楽しみとして養生を続けてくださいねっ♪

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