2009年2月21日土曜日

気に関する老化

シリーズ3回目 気に関する老化

皆さん歳をとると、若い頃のような元気がなくなった・・・とか、根気がなくなった・・・気力が湧かない・・・など、気に関する衰えを表現されます。
気は生まれつき親からもらった先天の気に、食べ物や新鮮な空気から取り入れた後天の気があわさり作られていますが、やはり歳とともに、その生成量も減ってくるんですね・・・。
気の働きのひとつに、各臓腑と組織の生理機能を促進する働きがあるのですが、気が衰えれば臓腑の働きも低下するため、疲れやすくなったり、気力が湧かなくなってしまうのですね。
気には、体を温める働きや、外敵から体を守る働きもありますが、気の働きが低下すると、体が冷えやすく、すぐに風邪をひいてしまったり、病気がなかなか治らず、奥へ奥へと入っていってしまうこともあります。

また、もうひとつの重要な働きに、気の固摂作用があります。
固摂とは、内臓の位置をしっかりと固定したり、血液を脈管から漏らさないようにする、汗や尿、便などを漏らさないようにする働きです。
これが衰えると、内臓が下垂したり、痔がでやすくなること。そして少し動いても汗がダラダラ出てしまう。アザ(内出血)ができやすい。尿漏れを起こしやすい。などの不快症状に見舞われることになります。

気は目に見えませんが、大切な働きをしているのです。気が弱っているかどうかは、頭のてっぺんの百会をさわってみるとよくわかります。
気がしっかりと充実していれば、百会は弾力がありしっかりとしていますが、気が低下すると、グニャグニャします。

次回は、気を補充する養生についてお話いたします。

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