2012年2月28日火曜日

高血圧(1) 気迫型遺伝子気質


気迫型遺伝子気質

家族と同じ食事をとっていて、塩分にも気をつけているのに、何故自分だけ血圧が高いの?
実は私自身もこのタイプなんです。
もともと我が家はとても薄味で、主人も主人の母もとても血圧が低いのですが、私だけは高血圧です。
実は、私の両親もその又4人の祖父母も皆、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血で亡くなっています。
当然、皆血圧の薬を服用していました。
私も出産後あたりから、血圧が徐々に上がり、更年期を迎えるあたりから、急激に上昇してきました。
これは遺伝的な問題で、40を越えるあたりから、血圧を上げてやらないと全身にうまく血液が巡らないために、そのための遺伝情報が盛り込まれていたものだと思われます。

一般的に、寒い地方の方は、寒さから身を守るために塩気を必要とします。
寒いところでは食物も育ちにくいために、何らかの工夫や頑張りも必要にならざるを得ないでしょう。
逆に、温暖で肥沃な土地では、人々は穏やかにあまり苦労することなく過ごすことができます。
このような環境的な要因が何代も積み重なって、気迫型の遺伝子が盛り込まれた方と、そうでない方とがあるのでしょう。

気迫型の遺伝子を持つ方は、非常に頑張り症の傾向があります。
働かざる者喰うべからず・・・という言葉で自分も育てられましたが、熱心に働くことが美徳で、そうでない者は悪者のような観念を植え付けられた感じがします。
頑張り症、完璧症、根気症の方は、リラックスして息を抜くことが非常に苦手で、いつも交感神経がバリバリと働いた状態にあります。
このようなときは、常に闘争ホルモンが出ていて、血管を縮め、血液を粘らせているため、当然血圧は上昇します。
通常、夕方を過ぎると副交感神経が優位になるのが自然ですので、夜間には血圧は下がってくるものですが、このタイプの方は夜間の血圧も高く、寝ている間も血圧は高いままに推移します。

このような方には、まず頑張る生き方を見直していただき、リラックスして楽しむことも大切なことであることをわかっていただく必要があります。
そして、食べ物としては、副交感神経を刺激する食べ物が大切です。
肉や魚を中心にした食事ではなく、きのこ、乾物、根菜、大豆製品、酢など、腸管を刺激する食品は副交感神経を優位にする働きがあります。

漢方薬では、紫霊芝や霊芝胞子などが特に副交感神経を刺激し、血圧を下げてゆく働きをもちます。

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