2012年8月21日火曜日

放射線治療時の養生


放射線治療時の養生

放射線治療は、熱毒によりガン組織を叩こうとするので、治療を重ねるごとに体に熱が籠もり、津液(体を潤わせる体液)を消耗します。
津液とは、細胞の組織液の他、リンパ液、血液、免疫細胞、消化液、唾液、涙液などで、これらが不足することにより、体が乾燥して免疫力が低下することが難点です。
具体的な症状としては、発熱、口の乾燥、便秘、口臭、粘膜の乾燥やひりつき、ひどい場合は出血を伴うこともあります。
最近よく行われているピンポイント照射でも、同様に全身への影響が見られるので注意が必要です。
また、放射線は体に活性酸素を増やし、養生をしないと数年にわたり影響されるため、治療が終わった方も同様に養生なさってください。

具体的には、清熱の養生(体の熱を冷ます)と滋陰の養生(体液を補い潤す)を心がけます。
★清熱の食材・・・セロリ、白菜、水菜、トマト、きゅうり、小麦、豆腐、湯葉、すいか、メロン、バナナ、キウイ、マンゴー、茶葉など
★滋陰の食材・・・アスパラガス、銀耳、松の実、百合根、黒ごま、白ごま、ほたて、牡蛎、鶏ガラ、スペアリブ、亀版、鼈など

お勧めのメニュー例
1,トマトとスイカのジュース
2,豆腐ときのこ、白菜のスープ
3,鶏ガラやスペアリブ+ネギ+生姜で出汁をとったスープ

そして、日焼けを防ぎ、滋陰の時間(夜の10時~午前2時)に熟睡を心がけることが大切です。

保健室がお勧めしている漢方としては
1,紫霊芝・・・炎症やガンの分裂を防ぐ清熱類と、白血球を増やし免疫力を補強する滋陰類の薬草を配合
2,タンポポ茶・・・体の炎症をさまし、熱毒を解毒
3,コルマータQ10・・・抗酸化作用により、活性酸素の毒を緩和
4,棗参宝またはWリンクル・・・出血や貧血が生じた方に
5,亀齢寿・・・体の火照りが激しい方に
等・・・お体の状況により、お勧めできるものが変わりますので、必ずご相談くださいね。

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