2012年8月28日火曜日

長引く暑さの影響


長引く暑さの影響

長引く暑さの影響で、体調を崩している方が増えています。
ここのところ特に多い症状が、不眠、めまい、浮遊感、動悸、息切れ、血圧の上昇です。


夏の間に冷たい水分を摂りすぎたり、冷や奴、素麺というような食事をしていた方は、脾胃の力がとても落ちています。
脾胃の力が低下すると、水はけが悪くなり、代謝が落ちて、痰湿という病理産物を溜めやすくなります。
痰湿が溜まるだけでも、気の巡りが落ちて体は重だるくなり、疲れやすくなるのですが、厄介なことに、連日の暑さで体に熱が籠もることにより、この痰湿が熱化すると、上半身を中心にいろいろなトラブルが出てきます。

中医学では、心に熱が籠もると、不眠、煩燥、突き上げるような動悸を感じ、さらに停滞した痰湿が熱で炙られることにより、かげろうのような風が生じ、これが眩暈、耳鳴り、血圧の上昇の原因になると、考えられています。
頭にどんどん血が昇ってしまうイメージをしていただければ、わかりやすいですね。

私達中医臨床家は、このような状態のとき、二つの治療を平行して効果をあげています。


1,標治法(今出ている症状を取り除く治療法)として・・・平肝熄風、化痰疏風清熱、通絡定眩
即ち、病理産物である痰湿をとりのぞき、体の熱を冷ますことで、上半身に昇った症状を除く方法
処方:かぎかずら (釣藤の葉や石菖蒲等、痰を除き、めまい、痙攣、血圧上昇を緩める)

2,本治法(症状の原因になっている根本を改善する治療法)として・・・益気昇陽、化湿清熱
即ち、胃腸の機能を回復させ、病理産物を速やかに代謝する力を高める方法
処方:升降丹 (熊柳、人参等で胃腸機能を改善し、柴胡の葉、胡黄連、山梔子等で湿熱毒を解毒)

このような症状でお悩みの方は、コーヒーやココアを摂取しないこと、麺類よりもお米(玄米や雑穀がさらに良い)を食べていただくことにも気をつけてくださいね。

♪夏バテでお悩みの方は、林薬局までご相談くださいね♪
メ~ル sisimaru@abelia.ocn.ne.jp
電話 0584-91-8077

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