2013年1月8日火曜日

抗ガン剤は体力と相談


抗ガン剤は体力と相談

抗ガン剤と、漢方養生を併用されている方の共通の悩みは、抗ガン剤をどこまで続けるか・・・という点です。
抗ガン剤は、
1,初回が一番反応しやすく、回数を重ねるに従い、次第に反応が悪くなること
2,抗ガン剤を使用しても、ガン細胞が分裂していなければ、作用しないこと
3,回数を重ねるたびに、正常細胞へのダメージは大きくなること
4,回数を重ねることにより、不可逆的な副作用が生じてゆくこと
5,次から次へとやってゆくことで、体が次第に消耗すること
などは、すでにどなたもがご存じのはずなのに、わかっちゃいるけど、止められない・・・という心境になるのが抗ガン剤の恐ろしさでもあります。

それでは何故止められないかというと
1,抗ガン剤が効いていると思うから
2,同様に止めたら大きくなる不安があるから
3,他に方法がないと思っているから
の3点ではないでしょうか?

私は抗ガン剤を目の敵にしているわけでも何でもありません。
ここというときに、うまく使って順調に回復される方もたくさんありますので、とにかく体調がよく、順調であれば問題ではないと思うのです。

抗ガン剤の止めどきは
1,抗ガン剤が全く反応していないようだが、漫然と続けられている
2,体力、免疫力(白血球やリンパ球の数が極端に減る)が低下してしんどい
3,食欲が全くわかず、どんどん痩せて消耗している
4,消化器系のトラブル、神経的な副作用、しびれなどの感覚的副作用が激しく耐えるのが苦痛
等のどれかのときと考えられます。

1に関しては、効いていない抗ガン剤を使って、副作用だけは確実に受けるリスクから逃れるのは当然のことだと思いますし、2~4に関しては、抗ガン剤に耐えられるだけの体力をすでに消耗して危ない状態なのですから、究極の瀉剤である抗ガン剤を使うのではなく、体を立て直す補剤をまず使用して、それと同時に免疫を強化してゆくような養生に切り替えてゆくのが、先決と考えられます。

ガン治療においては、特に補と瀉のバランス・・・・体や免疫力の強化とガンを解毒してゆく力のバランス
が大切です。
それには、今の状態(QOL)をしっかりと見極めてゆきましょう。

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