2013年6月18日火曜日

食べても食べても痩せる

食べても食べても痩せる

食べても食べてもお腹が空き、なかなか満たされず、こんなにも食べているのにどんどん痩せてゆく・・・といった状態を消穀善飢といいます。
通常、のどが乾き水を欲する、口が苦かったり、口臭がある、便が固い、尿の色が濃い、胃が熱い感じがするなどの症状を伴う事が多く、夏の暑さや、飲食の不適切から発症します。

味の濃いもの、辛いものの食べ過ぎ、こってりしたアブラ物の摂りすぎ、そしてアルコール類は胃に熱を呼びます。
そしてまた逆に、冷たい物の摂りすぎも、その反動で熱を産生し、胃熱を呼びます。

胃熱が盛んになると、陰が傷つけられ水穀を焼き尽くし、猛烈にお腹が空きます。
肺と胃の津液が傷つけられるために胃中の濁気が上昇し、口渇、口臭が生じ、脾の健康が保たれなくなるために、食べても栄養分が吸収されず、体は痩せてきます。
糖尿病や甲状腺機能亢進症でもこのような症状がよく見られます。

亀齢寿+鬼菊を用い、胃を清熱滋陰するとともに、食養生をして治します。
尚、食欲がなくて痩せる場合や、食欲がないのに無理をして食べて痩せる場合は、胃熱による羸痩ではないので、処方も養生も異なります。

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