2013年6月25日火曜日

痰濁眩暈

痰濁眩暈

湿気の多い時期には、痰濁による眩暈が急増します。
体が重くだるい、頭がスッキリしない・・・などの症状とともに、突然に眩暈がはじまり、場合によっては目がかすむ、耳鳴り等を伴うことがあります。
手足が鉛のように重く、体を動かす気になれません。
ひどくなると、天井がグルグルと回り、胸苦しくなって吐き気がしたり、激しく嘔吐することもあります。

これは、外湿に伴い、肺脾腎に虚損がある方では、体内の水はけが悪くなり、中焦(消化管)に痰濁が阻滞し、気機の流れが塞がれたために起こります。
冷たい水分、麺類のとりすぎや、胃腸に負担がかかる食事、寝る前のビール等が、痰濁を作る原因になります。

漢方では半夏白朮天麻湯を標治(症状をとる)に用いますが、本治(根本的な体質改善)には、肺脾腎を強化して、水分代謝を正常にさせる通竅の併用がお勧めです。

夏の麺類には、生姜、茗荷、紫蘇、ネギ、ミント等の芳香化湿類を薬味として多用しましょう。

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