2013年8月20日火曜日

ビワ種の注意点

ビワ種の注意点

抗ガン治療の代替療法として、アミグダリンが含まれるビワ種の健康食品について問い合わせがありますが、こちらでは内服をしないようにアドバイスしています。
アミグダリン(青酸配糖体)は植物性の自然毒であり、青梅を食べて中毒を起こすことはよく知られています。

ウメの種には3.2%、アンズの種8パーセント、ビワの種2パーセントのアミグダリンが含まれており、経口で体内に吸収されるとシアン化水素という猛毒の物質に変化するので、加工の段階でアミグダリンが十分に除去されていないと、中毒の恐れがあります。

アミグダリンを多量に摂取すると、悪心、嘔吐、頭痛、眩暈、血中酸素低下、発熱、肝障害、低血圧、ショック、瞳孔拡大、意識混濁、昏睡状態等に陥り、最悪の場合は死に至ります。
少量でも毎日服用することにより、蓄積毒が現れることがあるので、ビワ温灸等の外用以外に、内服で使用しないように注意してください。

特に、ガンなどの慢性消耗性疾患で体が弱っている場合は、解毒能力が低下して、思わぬ副作用が現れる可能性もありますので、当方では内服はお勧めしません。

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