肺の宣発粛降と免疫力
肺の働きの一つは呼吸を司る作用ですが、もう一つの大切な働きに、宣発粛降の働きがあります。
宣発とは、気と津液、栄養分、衛気などを全身に拡散させ、すみずみまで行き渡らせる機能です。
これを別名、肺気のシャワーといいます。
肺気のシャワーがまんべんなく行くことにより、気が巡り、体を動かしたり、気力が充実したり、臓腑の機能が正常に働きます。
肺気のシャワーを十分に働かせるためには、皮膚を鍛えることが効果的です。
乾布摩擦や、温冷の交互浴により、皮膚が鍛えられると、皮膚の免疫力は高まり、発汗による体温の維持や、自律神経の反応性もよくなります。
肺気のシャワーは、体の上方、外方に向かって働きますが、粛降作用は、上から下に向かって働きます。
空気を吸い込むのは、この粛降作用が働くためです。
粛降は消化吸収の促進や排泄をコントロールします。
便秘したり、尿の出が悪いときは、肺の粛降作用の機能が弱まっている可能性があります。
つまり、腸管の機能が低下して、腸内免疫が落ちたり、大腸、小腸の働きが悪いと、肺の機能も低下して、風邪を引きやすくなったり、咳き上げたりします。
なかなか咳が止まらない、微熱が落ちないときなどは、腸管の大掃除をすることをお勧めします。
アレルギーや、花粉症、喘息などの方には、肺の免疫力を高める通竅
脳血管疾患や、ガンを心配しておられる方には、腸の免疫力を高めるナノ型乳酸菌
をお勧めします。
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