2014年2月13日木曜日

怒りの感情は、肝を傷つける

怒りの感情は、肝を傷つける

皆さんは怒ったときに、どのような状態になりますか?
慢性的なストレスや、思うようにならない苛立ちが、いよいよピークに達すると、気の向きが上になり、カーと逆上します。
顔がカッカと火照り、頭が充血してのぼせ、心臓はドキドキして、手足は冷たくなり、ワナワナと震えますね。
これは、肝の疏泄(ストレスをコントロールする力)が限界に達して、調整がとれなくなった状態です。

西洋医学的に考えると、激しい怒りの感情が生じると、アドレナリン、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質が放出されます。
これらの神経伝達物質は猛毒なので、肝臓で解毒代謝されますが、肝臓には大変な負担がかかります。

激しい怒りの後に、やる気が失せて、鬱状態になったり、大変に疲れて動くのもおっくうになってしまうのは、怒りの感情により、肝が傷つけられたためです。
このような状態が長く続き、慢性的に肝が傷つけられると、

1,気機の調節ができなくなり、鬱状態に陥る、些細なことでイライラするなど、情志が不安定になる
2,脾胃の運化ができなくなり、食欲がなくなり、お腹が張る、口が苦い
3,蔵血機能が低下し、目がみにくい、筋肉がつる、月経が止る、自律神経の反射が低下する
等のトラブルが出やすくなります。

怒りの感情を収めるのは、肺の力です。
ウルウルするような感動で、涙を流すと、怒りの感情は洗い流されます。
映画でも、音楽でもかまいませんので、しばし怒りの場から離れ、心の浄化をしてみてください。

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