2014年4月16日水曜日


怒ると筋を傷めます♪

中医学では、怒りの感情は、肝を傷めるといいますね。
肝は、筋を司るので、怒りの感情は、筋を傷めるのもアリです。
ここでいう、怒りの感情とは、怒ることばかりでなく、イライラや、思い通りにならない情志の不遂、我慢の気持ち、気持ちを封じ込めて、鬱になることなども含まれます。

怒りの感情が生じたときには、交感神経が過剰に働いた状態になり、血管が縮み、血流が細くなり、筋肉が冷えて硬くなります。
筋肉に酸素と栄養が行くにくくなり、老廃物も溜まってしまうので、筋繊維にむくみが生じ、筋繊維と筋繊維の間の膜の隙間がなくなり、揺すったり、刺激を加えても、筋肉が反発し、動かずに押し返してきます。

十分に栄養と酸素が行き届いた筋肉は、弾力があり、しなやかで柔らかく、事故を起こしませんが、硬く固まってしまった筋肉は、衝撃に弱く、寝返りをうったり、体を伸ばしただけでも、ぎっくり腰、寝違い、五十肩、筋違いなどになることがあるので、要注意です。
寝不足や、血の不足により、肝の情志コントロールが衰えると、容易にこのような状態になります。

したがって、根本治療としては、血と津液を増やす養生をしてゆきます。
血と津液が増えれば、疏肝しやすく、熱も生じず、怒りの感情が沸きにくいですし、筋も滋養されて丈夫になります。

ぎっくり腰や、寝違いを頻繁に起こす方、肩や腰がいつもカチカチの方は、棗参宝や新ノーゲンで血、津液、髄を増やし、気功や8の字体操で、気血の巡りを良くしましょう。

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