2014年5月9日金曜日

夏場に辛い陽盛体質

夏場に辛い陽盛体質

これから夏に向けて、体調管理に気をつけていただきたいのが、陽盛体質の方です。

陽盛体質とは、文字通り、陽が勝る体質で、一見してとても元気な人です。
陽が盛んであると、活動的で、いつもエネルギッシュ、上半身に熱を持ちやすく、高血圧、目が赤い、赤ら顔、、喉が渇く等の症状が出やすく、夜になっても一向に眠気がきません。
このような状態のとき、肝と心に熱をもちやすく、じっとしていられない、仕事など、疲れていてもやらないと気がすまない、いつもイライラする、欲求が通らないと鬱になりやすい・・・などリラックスできない状態に陥ります。
ワーカーホリックな方の多くがこの体質です。

夏は気温が上昇して、上半身の熱がさらにこもりやすく、効率的に汗をかけないと危険な状態に陥ります。
したがって、汗をかいて放熱することも大切なのですが、汗のかきすぎによる陰の消耗は、身体の熱をさますラジエーターの水の不足と同じで、オーバーヒート状態を起こしやすくなります。
オーバーヒート状態は、脱水、血液の粘度が高まり、熱射病、心筋梗塞、脳梗塞などの突然死につながります。

適切な水分補給は、勿論大切なのですが、陰を補う養生は一にも二にも睡眠であるので、丈夫だといって過信せずに、早めに休むことが大切です。
日中の最も暑い時間帯も、少しお昼寝(20~30分身体を横にするだけでもOK)するとよいですね。

津液を速やかに補充する飲み物は、甘味+酸味のあるものですので、ハチミツレモンなどがお勧めです。
酸味にはクエン酸も多く、速やかに夏の疲れを癒してくれます。
また、陽盛体質の方は、焼き肉、揚げ物、餃子、ニラ、ニンニク、ネギ、キムチ、アルコールなど身体に熱を込めやすい食べ物は、特に夏場は謹んで下さい。

陽盛体質の方の養生は、引き算の養生・・・タンポポ茶や、紅羅布麻で、解熱、解毒、解欝をはかり、体内を浄化しクールダウンすることで、長持ちする身体を作ります。

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