2014年7月17日木曜日

トランス脂肪酸の毒

トランス脂肪酸の毒

健康長寿を目指すために、トランス脂肪酸の摂りすぎに意識を向けていただきたいと思います。

★トランス脂肪酸とは何か?
脂肪酸は、炭素、水素、酸素がつながってできていますが、不飽和脂肪酸に含まれる脂肪酸には、二重結合の炭素があり、それにつく水素の向きで、トランス型とシス型に分かれます。
トランス型は、水素の向きが互い違い、シス型は水素の付き方が同じ向きになっており、天然の植物油や魚油に含まれる不飽和脂肪酸は、シス型で、トランス型は含まれていません。

トランス脂肪酸は、植物から油を抽出する際に生成されたり、植物油に、水素を添加して固め、マーガリンやショートニングを製造する際に生成されます。
この人工的なトランス脂肪酸は、酸化されにくく、保存性がよいために、多くの加工食品に用いられていますが、保存性が効く=虫も食わない、細菌もカビも嫌う、即ちあらゆる生体には適応できない脂肪酸と言うことができます。

人間の体にはシス型の脂肪酸を代謝処理する酵素はありますが、人工的なトランス脂肪酸を代謝する酵素はなく、体の重要な構成成分にもなり得ません。
代謝できないトランス脂肪酸を解毒処理しようとして、肝機能は疲弊し、ビタミンやミネラルも大量に奪われ、生体のバランスを崩すばかりか、未代謝の脂肪酸が遊離脂肪酸として全身に回り、他の重要な代謝にかかわる酵素の働きを阻害し、脂肪酸毒として、組織、器官に障害を与えます。

★トランス脂肪酸を多く摂ると?
1,善玉コレステロールが減少し、悪玉コレステロールが増え、動脈硬化を促進・・・高血圧、糖尿病、肝機能障害、心疾患、脳血管疾患の危険率が高まる
2,体に慢性的な炎症促進反応を起こすため、発ガンが著しく促進される
3,アレルギー、アトピー、喘息、原因のわかりにくい慢性湿疹に罹りやすくなる
4,不妊症の危険性が高まる
5,アルツハイマー、痴呆症、老化促進、加齢臭の原因になる

★トランス脂肪酸が多く含まれている食品とは?
ケーキ、クッキー、クラッカー、パイ、クロワッサン、パン、ポテトチップス、ポップコーン、えびせんなど油で揚げたスナック菓子、フライドポテト、ドーナツ、コロッケや唐揚げなどの揚げた総菜、アイスクリーム、乳製品、洋菓子、珈琲フレッシュ、生クリーム、カレーなどのルゥー、シリアル、肉の脂身、加工牛乳、加工チーズ、~の素というような味付き調味料・・等
知らず知らずの内に口にしている、多くの便利な加工食品(保存性のよいもの)に含まれています!!!

★★★海外では表示義務や含有量の制限があるのに、我が国では未だに規制がありません!!!
意識を向けて、摂りすぎに注意してください!!!自分の命を大切に♪


0 件のコメント: