2014年9月16日火曜日

梅核気と漢方

梅核気と漢方

梅核気とは、喉に梅干の種のようなものが塞がって、違和感がある症状をいいます。
検査してみても、食道に腫れがあったり、できものが出来ているわけでもなく、甲状腺に異常があるわけでもない・・・けれども、いつも異物感があり、ひどいと息苦しい感じがします。
実際に食べ物も痞えるわけでもなく、入ってゆくのに、非常に不愉快で、気持ちが憂鬱になります。

梅核気は、更年期の女性や、鬱病、神経症の方、そしてストレスが長く続いた後などに生じることが多いようです。
梅核気の原因を考察してみると

1,ホルモンのバランスの変化により、陰虚傾向になり、喉が乾燥しやすい

2,ストレスにより、首~肩にかけての筋肉が緊張し、喉元を圧迫する

3,ストレスにより、気が塞ぎ、胃酸を含んだガスが逆上停滞する(軽い逆流性食道炎の状態)

4,乾燥と胃酸のガスにより、喉元に炎症が起きると、そこに痰が集まり停滞する

梅核気の漢方には、瓜桜実がよく用いられます。
瓜桜実は、気と痰の痞えを取り去る漢方薬ですが、ストレスの多い方は、胃酸の分泌が増えていますので、鬼菊を併用して胃の状態を回復させてあげると、驚くほど早く症状が消失します。
また、更年期等で、ホルモンが不足し、喉が乾燥傾向にある方は、体質改善に湧生源(ツバメの巣などの滋陰薬)を服用してください。

入浴時に、ぬるめのお風呂にのんびりつかり、湯気を吸入するのも効果的です♪

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