2014年11月18日火曜日

砂糖という名の麻薬

砂糖という名の麻薬

空腹時に甘いものを食べると、何故胸焼けするのでしょうか?
砂糖は実は胃にも腸にも悪く、ただ単に消化が悪いだけでなく、胃腸機能を麻痺させ、慢性の炎症を作り、ガンにも血管病にもつながる、、、さらには臓器の位置までも変えて、筋肉が萎え腰が曲がった老化も引き起こすという、恐ろしいものです。

砂糖を摂取したときの反応として、”糖反射”というものがあります。
胃の中に食べ物が入ると、胃袋は15秒に1回の割合で収縮して、内容物をこなして、腸へ送り出しますが、糖分が入ってくるとこの運動がピタリと止ることが知られており、東大で”糖反射”と名付けられたそうです。

糖反射は、5分の1の角砂糖、4分の1のキャラメル、胃の浸透圧と同じ濃度・・・5.4パーセント以上の糖液15CC (市販のジュースは糖度10パーセント程度)で起こると言われています。
胃に入った糖分は、大量の胃液で薄められ、濃度が5,4パーセント以下になると、消化が回復し、蠕動運動が始まります。

これは精製された砂糖という化学物質を人体が処理する能力が無いためです。
糖を処理するために、大量の胃酸が出て、それが胸やけを起こし、胃壁の慢性炎症を作ります。
また、血糖値の急上昇は、インスリンを刺激し、慢性の炎症、交感神経緊張状態、血管の収縮、冷え、血液粘度の上昇、さらに発ガン遺伝子の刺激まで引き起こしてゆきます。

止った胃袋に、次なる食べ物が入ってきても、その運動は停止したままで、糖度が薄められるまで、胃はもたれたままです。
こういったことが日常的に続くと、食物の重みで、胃腸は下垂し、臓器が骨盤内まで下垂し、重心の位置がずれてきます。
すると、アトニー体質、筋肉の萎え、前屈み、腰曲りなどの老化現象が促進されるのです。

私たちの祖先は、精製された甘い糖を口にする習慣がなく、私たちの体は、未だに大量の糖を代謝するしくみを持ち合わせていません。
糖尿病をはじめ、ガン、脳血管障害、鬱病、認知症などの現代病は、この糖の代謝障害と大きな関わりを持っているのです。

甘い物の誘惑・・・それは麻薬と同じで、一度食べたら、ますます食べたくなる。
でも知らないうちに、少しづつ、体と心をむしばんでゆく・・・。
これが砂糖が麻薬と似ている由縁です。

これを知った方は、少なくとも甘いスイーツ、菓子パンやジュースを空腹時に摂取することだけは避けてください。
どうしても甘みが欲しい方は、野菜、きのこ、海草など食物繊維の多い食事をした後に、高級料亭のスイーツのように、ほんの少量だけ、たしなむ程度に留めましょう。

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