2015年1月14日水曜日

腸のサルコペニアに要注意

腸のサルコペニアに要注意

サルコペニアとは、全身の骨格筋量が減り、筋肉が萎えて転びやすくなったり、立てなくなる状態をいいます。
私たちの体は、不用性退縮といって、使わない部分はどんどんと退化してゆきます。
運動しなければ筋力は弱りますし、脳を使わなければボケやすくなる!
これと同様に、腸管も怠けると、腸管筋肉が萎えて薄くなり、これを腸のサルコペニアといいます。

腸管にはガンと戦う免疫細胞の過半数が集まっており、さらに小腸の粘膜にはパイエル板という免疫器官が存在し、腸が運動して収縮と弛緩を繰り返すことによって機能します。
また、腸管が運動すると、熱エネルギーが生じ、お腹が温かいことにより免疫力が高まります。
炭水化物、アミノ酸、脂肪酸が分解されて吸収されるには、腸管が十分に動く必要があり、これが基礎代謝エネルギーです。

腸がサルコペニアを起こす最大の原因は、甘いお菓子やジュース、缶コーヒーなど(砂糖、液糖、果糖、異性化糖)の摂りすぎと、食物繊維が少ない食事です。
例えば玄米などの炭水化物は食物繊維が多く、これが腸管の運動によって分解が進み、最終的にブドウ糖になり吸収されますが、ダイレクトに砂糖をとれば、消化によりブドウ糖にする必要がなく、腸管は動く必要がありません。

腸管が動かないと、お腹はどんどん冷え、免疫力が低下するばかりか、食物の滞留時間が長くなり、内容物が腐敗し、有毒ガスが発生して、これが血流を悪化させたり、思考能力や気力まで萎えさせてゆきます。
いつもお腹が張って、食欲が無い人は、すでにこの傾向があると思って養生ください。


運動したり、お腹を温めるお手当てとともに、糖質の間食を止め、玄米、温野菜、海草、キノコ、こんにゃく、高野豆腐など食物繊維の多い食べ物を食事に取り入れます。
すでにサルコペニアを起こしている方は、ナノ型乳酸菌や、エネスポ(スッポッンエキス)などで、腸の働きをサポートしてゆきましょう。

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