冷えの原因と養生法(2)
先回の続きで、冷えの原因はまだまだ続きます。
4,ストレスを受けやすい性格パターンによる冷え
どなたの人生にもストレスはつきものですが、身に起こったイベントをどう捉えるかで、ストレスの強度が変わってきます。
心が緊張を強いられると、常に交感神経が刺激され、大切な臓器を優先するため、抹消や皮膚表面、そして子宮などの血流は低下します。
手足がいつも冷たく、生理痛や排卵痛などがある方は、もう少し心がリラックスする考え方をもってみましょう。
温かいお番茶に、生姜と少量の黒砂糖を入れて、リラックスタイムをもうけたり、ゆったりとお風呂につかってください。
漢方では、新ノーゲンや南国刺五加で、脳と心を養いましょう。
5,冷暖房完備の部屋で、運動せずに過ごすことによる冷え
過剰な冷暖房は、人の体温調節機能を麻痺させ、冷えを増加させる原因になっています。
エアコンの効いたオフィスなどで、一日中座り仕事をしている方は要注意!
運動不足により筋力が低下すると、熱産生が悪くなり、体はどんどん冷えてゆきます。
太極拳、ヨガ、養生体操など、筋肉をストレッチさせながら、緩やかな呼吸を取り入れて行う運動は、筋肉を養い全身の血流を改善させます。
仕事の合間に、たとえ5分でもこのような運動を取り入れてみてください。
また、極端な菜食主義に走ると、タンパク質が不足して筋肉が養われませんので、偏食にも注意しましょう。
6,老化(腎虚)による冷え
老化とともに、腎の力は弱まり体は冷えやすくなります。
特に腰から下(足腰関節)の冷え、だるさ、痛みを伴い易くなります。
夕方以降に腰の痛みが増したり、夜中に何度もお小水に起きたりするのも、腎虚による冷えです。
腎虚の方によい食べ物は、山芋、長芋、黒豆、海老、ニラ、胡桃、スッポン、ナマコ、ツバメの巣などの食材です。
過労と寝不足、節度のない性生活は、命のろうそくを縮めますのでご注意ください。
漢方では、エネスポ(スッポンとスッポンの胎内卵、牡蠣エキス)にて、腎の陰陽両虚を補う方策をとります。
地黄丸系列の漢方薬で、胃にもたれる方にも、安心してお勧めできます。
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